矢野サヨナラ弾!阪神6度目のM点灯

[ 2008年9月10日 06:00 ]

<神・ヤ>9回、サヨナラ本塁打を放った矢野(右端)はジャンプしてナインの歓喜の輪に飛び込む

 【阪神3―2ヤクルト】粘りに粘った後に、最高の結果が待っていた。同点の9回。阪神の先頭打者は途中出場の矢野。押本を相手にファウルで食らいつき、フルカウントからの11球目、甘く入った直球を思い切りよく振り抜くと、打球はバックスクリーン右へ消えていった。

 「まさか入ると思わなかった。まぐれです。風とみんなの声援でホームランになった」
 チームに今季8度目のサヨナラ勝利をもたらした39歳は驚きの表情を見せた。北京から帰国後、調子が上がらず「最近ボールが飛ばなかった」と苦しい胸の内を明かした。この日の練習も9回の打席もバットを短く持った。それが自身2本目のサヨナラ弾につながった。これで本塁打を放った試合は06年6月30日の巨人戦から16連勝だ。
 まだ試合運びは重い。「めっちゃ気になるけど、何とかしなきゃいけない」と迫ってくる巨人の情報も耳に入るが苦しさを正面から受け止め、9連戦の初戦を取った。中日に敗れた巨人とは5ゲーム差。史上初6度目の点灯となるマジック20も出た。「こういう試合が続くが、いつかぱっと前が開ける」と岡田監督。今季71勝目は大きな1勝になるかもしれない。

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2008年9月10日のニュース