WBC 渡辺会長「土下座しても王監督」

[ 2008年9月10日 22:23 ]

可動式屋根を開いたヤフードームで、試合前に言葉を交わす王監督と野村監督。巨人の渡辺恒雄球団会長はWBC監督に王さん猛プッシュ

 プロ野球巨人の渡辺恒雄球団会長は10日、来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督問題について「コミッショナー以下、みんなで土下座しても王ちゃんに頼め」とソフトバンクの王貞治監督が適任であるとの考えを示した。

 渡辺会長はこれまで北京五輪の代表監督を務めた星野仙一氏をWBCの監督に推す発言をしていたが、星野氏には野球界やファンからの批判が高まってきた。渡辺会長は「WBCや五輪になったら神様が必要。長嶋君は病気になった。神様は今や王ちゃん一人」と説明。さらに「WBCではメジャーの選手に来てもらわないといけない。それができるのは王ちゃんしかいない」と語った。
 これに対し王監督は「現時点の体調では無理。全うする自信がない」と、あらためて否定的な態度を示した。王監督は2006年の第1回大会で日本を優勝に導いたが、同年7月に胃の摘出手術を受けており、以前から第2回WBCでは指揮を執る意思のないことを明言していた。王監督は「あの連中を率いるには元気な人でないと。先頭に立って、切り込み隊長としてやっていける人でないといけない」と話した。

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2008年9月10日のニュース