松井秀二塁打!復帰後初安打だ

[ 2008年8月22日 06:00 ]

<ブルージェイズ・ヤンキース>必死の形相で帰塁する松井

 【ヤンキース5-1ブルージェイズ】前日に左ひざ痛から戦列復帰したヤンキースの松井がブルージェイズ戦に7番・指名打者で出場し、復帰後初安打となる二塁打を放った。8回1死からブ軍4番手フレーザーが投じた93マイル(約150キロ)の外角直球をとらえた打球は左中間を深々と破り、悠々と二塁へ到達。直後にカノの一直で飛び出してアウトになり実戦の勘に課題を残したが、59日ぶりの安打には「いいバッティングだったと思う。あす以降にいい形でつながる」と満足げに振り返った。

 予感はあった。第1、第2打席とも「タイミング自体は合っていた」と直球をフェンス手前まで運ぶ中飛。打席の中で微調整し、第4打席で期待に応えた。ジラルディ監督は「マツイが帰ってきて攻撃の厚みや選択肢が増した。ケガが再発しなければシーズンの残りもDHで先発させる」と明言。リハビリ中には「彼が戻ってこられればそれはボーナスのようなもの」とキャッシュマンGMが構想外であることを明言するなど、完全に蚊帳の外に置かれていた。復帰にこぎつけても結果を出せなければ代打要員の可能性もあったが、たった2試合でレギュラーを確約させた。
 チームは快勝し、この日敗れたワイルドカード首位のレッドソックスとの差を5・5に縮めた。逆転プレーオフへの道はまだまだ険しいが、松井は「チームが勝てるように結果を出したい」と力を込めた。

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2008年8月22日のニュース