西武 もう昨年の本塁打数オーバー

[ 2008年7月24日 06:00 ]

<西武・楽天>7回2死一塁、中村がこの回チーム3本目の24号本塁打を左越えに放つ

 【西武14―5楽天】まだ91試合目。打ち始めたら止まらない西武打線は、昨季リーグトップだった126本塁打を4発であっさりと更新した。12球団断トツの128発。渡辺監督は「何て言えばいいのかな」と戸惑いながらも自信の表情で続けた。

 「これだけ練習をやっていれば当然のことととらえている。それだけの才能を持っている選手もいっぱいいるしね」
 手応えをつかんでいるのは何も本塁打だけではない。なんと球団新の10者連続得点を記録した前日と全く同じ「16安打14得点」。これだけ打線が活発に機能すれば一塁ベンチで高みの見物、といったところだ。
 お得意“空中戦”の口火を切ったのはブラゼルだ。2点差の5回無死一、二塁、ドミンゴの126キロチェンジアップを豪快にすくい上げ、右中間スタンドまで運ぶリーグトップタイの24号3ラン。前日に続き、両親と夫人が観戦する中での2連連発に「前の打席と同じ球種だったので、イメージが残っていた」と手応えを見せる。
 7回には石井義、ブラゼルの代走で途中出場していた江藤にも一発が飛び出す一方的な展開。締めは中村だ。2死一塁、左翼席へ滞空時間の長いアーチをかける24号2ラン。3戦連発でキングを争うオリックスのローズ、ブラゼルにすぐさま並び「今はバットが振れている感じがする」。自身初のタイトルへ一歩も引かない構えだ。
 これで今季2度目となる同一カード3連勝。2位・日本ハムに一時は1まで追い上げられたゲーム差も4とした。指揮官は「この勢いのまま札幌へ行きたいね」と、25日から日本ハムとの直接対決に思いをはせた。3連戦で34得点。持ち前の猛打でハムを一気に叩く。

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2008年7月24日のニュース