吉村 村田先輩の穴を埋めます弾

[ 2008年7月24日 06:00 ]

<ヤクルト・横浜>5回1死一、二塁、逆転3ランを放った吉村(右)とグータッチする村田

 【横浜6―4ヤクルト】先輩、4番は任せてください!横浜の村田、吉村の“東福岡コンビ”が今季4度目のアベック弾で逆転勝利。村田が抜ける五輪期間で4番の代役が確実な吉村は「村田さんがどっしりしていたのに、自分はふわふわしていた。村田さんの穴はみんなで埋めるけど、自分もしっかり役割を果たしたい」と目を輝かせた。

 反撃の口火を切ったのは男・村田だ。2回無死から左中間にリーグ単独トップの28号ソロ。地元・横浜開催の球宴で本塁打競争に出場することが決定した主砲は120メートル弾に「読みが当たっている」と笑みを見せた。後輩の吉村は5回1死一、二塁から逆転の21号3ラン。村田が敬遠気味に歩かされた直後の一打に「気合が入った」と屈辱をエネルギーに変えた。
 吉村は昨オフから退寮して1人暮らしを開始。「食事には気をつけている」と行きつけのスーパーでは魚や野菜の賞味期限やカロリーをチェックして栄養面に細心の注意を配っている。ボール球を振る悪癖で低迷していた打率も「純粋に野球を楽しもうと開き直った」と“遊び心”を取り戻し、最近9試合で16安打の固め打ち。大矢監督は「今言うと力が入るので考え中です」と明言は避けたが、村田は「大丈夫じゃないですか。任せられると思う」と“4番継承”に太鼓判を押した。
 チームの勝率は・326だが、アベック弾が出れば・789(通算15勝4敗)。球宴まで残り5戦。横浜の命運を握る2人が打ちまくる。

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2008年7月24日のニュース