全国制覇6回の名門が9年連続初戦敗退校に苦戦

[ 2008年7月15日 10:31 ]

<広島商-油木> 延長12回裏、サヨナラ勝ちに大喜びの広島商ナイン

 【広島商2-1油木】夏の甲子園22回出場、全国制覇6回の名門・広島商は14日、広島大会1回戦で薄氷を踏む思いで白星を得た。延長12回、広島商の二塁走者は代走の上松。50メートル6秒2の俊足が三盗を仕掛けたところ、捕手と三塁手のタイミングが合わず、白球はレフトへ転々…上松が。サヨナラのホームを踏んだ。

 62年に三次に2―4で敗れて以来、46年ぶりとなる悪夢の初戦敗退を喫するところだった。母校に復帰して2年目の田代監督は「負けてもおかしくない内容だった」と胸をなで下ろした。初回に先制適時打で1点を許すると、わずか3安打しか打てずに試合は最終回へ。9回2死二塁から、起死回生の一打で息を吹き返した。
 油木は9年連続で初戦敗退中だったノーマーク校で、ビデオ分析などもしていなかった。田代監督は相手投手を打ちあぐねたことについて「新聞などで良い投手だとは読んでいたけど…」と渋い表情。情報収集を行わなかったスキが名門の思わぬ大苦戦につながった。

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2008年7月15日のニュース