金本も“思わず”敬語 新井が決着打

[ 2008年7月2日 06:00 ]

<阪神・中日>6回無死三塁、金本は2ランホームランを放ち新井(左)とハイタッチ

 【阪神8―3中日】もう「さん付け」で呼ばねばなるまい。2位・中日との首位攻防戦で、新井さんが3安打3打点の猛打賞。兄貴分の金本がジョークで「新井さん」と敬語を使うように、虎党にとっては後光が差して見えるほどの活躍ぶりだった。

 じれったい展開をことごとく打開した。同点の4回2死満塁には遊撃内野安打で2者生還を呼び込んだ。2点リードの6回無死一塁には中堅フェンス直撃の三塁打でダメ押し。5打数無安打に終わった6月29日のヤクルト戦(秋田)を踏まえ「反省して、うまく修正できた。工夫しながらです」とうなずいた。
 アニキも黙ってはいない。6回には、その新井を三塁に置き、弾丸ライナーの右越え14号2ラン。「新井さんが三塁にお行きになられたので、楽に打席に入れました」と“後光効果”を強調した。さらに9回2死一塁の守備では、和田が放った打球をダイビングキャッチ。腹部で約4メートルもスライディングする美技で勝利を締めくくった。
 6月14日のロッテ戦以来の兄弟アベック打点は甲子園では7連勝。これで中日とのゲーム差を6月20日以来の7・5まで広げた。岡田監督は「まだ半分以上残っていますから」と油断なし。新井さんも「試合中、試合後、私生活もスキを見せてはいけない。金本さん、何か言ってましたか」と身内にも油断を見せない。猛虎軍団は、スキを見せずに首位固めに入る。

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2008年7月2日のニュース