横浜“高校野球”で連敗ストップ

[ 2008年6月10日 06:00 ]

<横浜・日本ハム>5回1死二塁、村田は150号となる右越え本塁打を放つ

 【横浜13―3日本ハム】もうこれ以上負けられない。一戦必勝の“甲子園野球”で17安打13得点の圧勝劇で連敗を5で止めた。5回に勝利を引き寄せる16号右越え2ランで通算150本塁打を達成した男・村田は「記念の球は子供のおもちゃになると思う」と苦笑いしながらも「選手もファンも笑顔が少なかった。毎日笑顔が見られるよう努力したい」とお立ち台で力強く宣言した。

 勝利への執念を一丸野球で体現した。8日の日本ハム戦(横浜)に大敗後、選手会長・相川の発案で選手だけのミーティングを開催。佐伯が「“今日勝ったら甲子園に行ける”つもりで勝とう」とゲキを飛ばした。
 4回に逆転されたが、その裏に村田の中前打を足がかりに無死満塁とすると、相川が二ゴロで一塁へヘッドスライディング。ユニホームを泥だらけにして併殺を阻止する間に勝ち越した。さらに代打・佐伯も「(相川)亮二のプレーでオレの心に火がついた」と右前適時打で続いた。大矢監督は先頭に立って闘う姿勢を見せた選手会長を「しがみついた野球をやってくれた」と称えた。
 試合終了後も前日に続き選手がベンチ裏の部屋に集まった。「今後も毎日ミーティングを続けて、お互い助け合っていきたい」。勝つ集団へ。村田が選手の気持ちを代弁した。

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2008年6月10日のニュース