岡島 イチロー斬りで首位キープ

[ 2008年6月10日 06:00 ]

<レッドソックス・マリナーズ>8回無死 イチローを遊ゴロに打ち取る岡島

 【レッドソックス2―1マリナーズ】力強い投球で存在感を示した。レッドソックスの岡島秀樹投手(32)が8日(日本時間9日)、ボストンでのマリナーズ戦に1点リードの8回から登板。1回を無安打無失点に抑えた。イチローとの今季初対決を制し、チームの両リーグ40勝1番乗りに貢献した。投打の主軸を故障で欠きながら、チームは6月に入って6勝2敗と好成績。層の厚さを見せつけ、し烈な東地区で首位をがっちりとキープしている。

 リードはわずか1点。8回、満を持してマウンドへ上がった岡島はイチローと対した。昨季は遊撃内野安打を許した“天才”を外角チェンジアップで遊ゴロに仕留めた。最大の難関を切り抜ければあとはスイスイ。上位打線をわずか9球で料理して「また内野安打かと思ったけど、名手アレックス(コーラ)が処理してくれて助かった。抑える仕事ができて良かった」と笑みを浮かべた。
 これでチームは両リーグ40勝1番乗り。2位レイズとのゲーム差を1・5に広げた。好調チームを支えているのが強力な救援陣。今季7回終了時にリードしている試合は32勝2敗で勝率は・941だ。岡島―パペルボンの勝利の方程式に加え、現在6試合連続無失点中の速球派右腕、ハンセンらが奮闘。ここ11試合での救援陣防御率は1・60と抜群の安定感を誇る。
 中でも開幕から左手首痛で苦しんできた岡島の復調が大きい。2日には4失点。今季初黒星を喫したが、そこから2試合連続無失点。直球の走りや、変化球の切れも数段増してきた。この日のボストンは気温37度と真夏並みの暑さだったが本人は「暖かくなって大分良くなってきた」と大歓迎だ。試合前練習では、右翼線から左翼フェンスの「グリーンモンスター」にぶち当てる約80メートルの遠投を繰り返すなど、状態の良さをアピールした。
 開幕から無傷の松坂、打線の軸を担うオルティスを故障で欠きながら首位はキープ。岡島率いる強固なリリーフ陣が、今年もレ軍を世界一に導く。

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2008年6月10日のニュース