オルティズは現役理髪師

[ 2008年4月23日 18:25 ]

 投手陣に故障者が相次いでいるオリックスに、米大リーグ通算84勝のオルティズが加入した。手薄な先発陣の柱として期待される陽気なカリビアンの右腕だ。

 入団記者会見では「プロの投手として、またプロの理髪師として頑張りたい」と言う妙な決意表明で報道陣を笑わせ、低迷するチームの暗い雰囲気を吹き飛ばした。

 ドミニカ共和国出身の34歳。切れ味鋭い150キロが武器の剛腕は、時にボールをハサミに持ち替える。大リーグ時代は同僚の髪も切っていたといい「腕には自信がある」とにやり。母国では簡単で素早いバリカンが主流だそうだが「自分はハサミで切る」とこだわりもある。母国で2店舗ある理髪店の一つを受け持っていたが「人出が足りなくなるね」と笑う。

 本職での実績も申し分ない。大リーグで4度の10勝以上を記録。15勝を挙げた2002年はエンゼルスのワールドシリーズ制覇に貢献した。この時に対戦したジャイアンツの強打者ボンズを「3球三振に取ったよ」と誇らしげに語る。

 コリンズ監督はエンゼルス時代の指揮官だ。顔なじみの監督の下で、リラックスムードの右腕は体も引き締まり「既に100パーセントの状態」と準備は万全。ソフトバンクに奪われたパウエルに代わる新外国人投手が、チームの救世主になれるか。

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2008年4月23日のニュース