ガイエル＆リグスで巨人粉砕

＜巨・ヤ＞９回無死二塁、頭部に死球をうけるヤクルト・リグス

　【ヤクルト８―４巨人】ヤクルトが巨大戦力のお株を奪った。３―４で迎えた７回２死一、二塁。フォークを２球空振りして追い込まれたリグスは、豊田の３球目、甘く入った直球を見逃さなかった。快音を残した打球は右中間へ飛び込む逆転３ラン。「ラッキー。本当にラッキーだ。劣勢のゲームをひっくり返す仕事ができてハッピーだよ」。元同僚ラミレスの一発を空砲に変え、興奮気味に語った。

　６回にはガイエルが、高橋尚を引きずり降ろす反撃の特大４号ソロだ。前夜までは３戦合計１得点の貧打ぶり。試合前には高田監督が巨人の重量打線と比較して「こっちはピストル。精度のいいミサイルが欲しいよ」と嘆いた。その矢先に飛び出した助っ人のアベック弾。試合後は「舶来砲が打ってくれたね。パワーがある２人だから」と手のひら返しで称えた。
　リグスは９回に頭部に死球を受けて交代。都内の病院で検査を受けた結果、骨には異常なしと診断された。連敗を４で止め、貯金消滅の危機を回避。指揮官は「やっぱり巨人に勝つのは同じ１勝でも、気持ちがいいね」と今季早くも４度目となったＧ倒の味をかみしめていた。

　≪リオス来日初勝利≫６回４失点のヤクルト、リオスが来日初勝利をマークした。ラミレスに３ランを被弾し「高めに浮いてしまった」と反省も、過去２試合で乱れた制球や“ボーク癖”を修正。高田監督も「コントロールが良かった」と評した。グライシンガーの後釜を期待される右腕は「２００イニングという目標がある。それだけ投げれば結果はついてくる」と早くも先を見据えた。