お疲れ松井秀 新婚祝砲はお預け

[ 2008年3月29日 06:00 ]

<ヤンキース・パイレーツ>5回無死 一ゴロに倒れる松井秀。この日は1打数無安打1四球

 【ヤンキース2―5パイレーツ】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)は結婚式から一夜明けた27日(日本時間28日)、パイレーツ戦に6番・左翼で先発したが“初夜疲れ”からか、1打数無安打に終わった。前夜は深夜の移動や早朝会見などで深刻な睡眠不足に陥り、祝砲はお預けとなった。

 新婚初戦を迎えた松井だが、快音は響かなかった。四球、一ゴロで2試合連続無安打に終わり、7回からはベンチに下がった。前夜はニューヨークで結婚式を終え、チャーター便で深夜2時半にタンパへとんぼ返り。さらに、約2時間もの停電に悩まされ、早朝8時の結婚会見に備えるために睡眠時間はほとんど取れず。愛妻との時間を楽しむ暇もなく過密日程をこなし、疲労は隠せなかった。
 「グラウンドに来れば、そういうことも気にならないので自然と集中できました。内容的には悪くなかった」と振り返ったが、クラブハウスは試合前から祝福ムード一色に包まれた。同い年で独身仲間だったジーターは「冗談だろ」と絶句し、詰め寄った。キャンプイン時にアブレイユと3人で、誰が先に結婚するかの賭けをしたばかりで「フェアじゃない。知っていれば賭けなんてしなかったのに」と嘆くと爆笑の渦に。試合では初回に名称変更されたスタインブレナー・フィールド1号となる左越えソロを放ち、祝砲をささげた。試合後には米メディアからジラルディ監督に「ヒデキはハネムーンの影響?」と質問が飛び「なかったよ」との答えに笑いの輪が広がった。
 「手術明けだったが、非常にいいキャンプを過ごせた。1カ月半でいい上昇カーブを描けた」と松井は総括し、タンパを離れてマイアミに飛んだ。新婚パワーを力に変え、開幕への総仕上げを行う。

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2008年3月29日のニュース