×

聖火最終ランナーはデリマ氏 04年アテネ五輪、乱入被害で銅

[ 2016年8月6日 12:03 ]

聖火台に火を灯す最終ランナーのデリマ氏(AP)

 第31回夏季オリンピック・リオデジャネイロ大会は5日午後8時(日本時間5日午前8時)から、同市中心部のマラカナン競技場で開会式を行い、4年に1度のスポーツの祭典が開幕した。南米では初となる開催。史上最多の205カ国・地域が参加し、個人資格での出場も含め1万1000人を超える選手が17日間の熱戦を繰り広げる。

 注目の聖火リレーの最終ランナーは2004年アテネ大会の男子マラソンで銅メダルを獲得したバンデルレイ・デリマ氏(46)が務めた。競技場内でテニスの全仏オープンを3度制したグスタボ・クエルテン氏(39)らが走者として登場。最後に聖火を受け取ったデリマ氏が聖火台に点火した。

 デリマ氏はアテネ五輪の男子マラソンにブラジル代表として出場。36キロ地点までトップを快走していたが、沿道から乱入した観客に襲われて失速。3位でのゴールとなった。襲われながら完走したことから、国際オリンピックから銅メダルとは別にクーベルタン男爵の名をつけた特別メダルを贈呈されたほか、同年、ブラジル最優秀スポーツマンを受賞した。
 
 聖火ランナーの最終走者としては、当初有力視されていたサッカー元ブラジル代表のペレ氏が健康上の理由で断念、「開会式に参加できる状態ではない」と式典自体への不参加を発表していた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年8月6日のニュース