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飯塚、日本歴代2位20秒11 五輪決勝タイム匹敵「気持ちいい」

[ 2016年6月27日 05:30 ]

男子200メートルを制し、こん身のガッツポーズをする飯塚(右)。左は2位の高瀬

陸上日本選手権最終日

(6月26日 愛知・パロマ瑞穂スタジアム)
 ハイレベルな男子200メートルを制したのは和製ボルトだ。号砲に鋭く反応した飯塚がライバルを圧倒した。自己ベストを0秒11更新する日本歴代2位の20秒11は今季世界10位にランクイン、12年ロンドン五輪なら6位に相当するタイムだ。「いやぁ、一番ってやっぱりいいっすね。めっちゃ気持ちいい。スムーズに加速できたし冷静に走れた」と25歳は汗を拭った。

 昨年の日本選手権は決勝のレース中に故障し、無念の途中棄権。この1年間、リオ五輪だけを見据え、食生活を改善した。カロリー計算や夜遅くの食事を控え「こんなに気を使った一年はなかった」と振り返る。昨年、藤光が20秒13、高瀬が20秒14をマークし、サニブラウンも台頭。サニブラウンは今大会を欠場したが、「素晴らしい選手がいるから、ここまで頑張れた」とライバルの存在も快走の原動力だった。

 世界記録保持者のボルト(ジャマイカ)も優勝した世界ジュニア選手権200メートルを10年に制し“和製ボルト”と呼ばれた。2度目の五輪となるリオでは同種目で日本勢初のファイナルを狙う。「今日(26日)のタイムをいつでも出せるようにしたい。どれだけ通用するか楽しみ」。ダイナミックなフォームで駆け抜けた時、夢の扉は開かれる。

 ◆飯塚 翔太(いいづか・しょうた)10年世界ジュニア選手権男子200メートルで日本人初の優勝。12年ロンドン五輪、13年世界選手権出場。静岡・藤枝明誠高、中大出、ミズノ。1メートル85、77キロ。25歳。静岡県出身。

 ◇男子200メートル
(1)飯塚 翔太(ミズノ) 20秒11
(2)高瀬  慧(富士通) 20秒31
(3)原  翔太(スズキ浜松AC) 20秒33

[世]ボルト(ジャマイカ) 19秒19
[日]末続 慎吾 20秒03
派遣設定記録20秒28 参加標準記録20秒50

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2016年6月27日のニュース