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世界に向け五輪決定「サンキュー」 都内各地で祝賀イベント

[ 2013年9月8日 21:15 ]

 2020年五輪の東京開催が決まった8日、都内各地で招致成功を祝う催しが開かれた。競技会場となる体育館は市民に無料開放され大にぎわい。百貨店では記念の報道写真展が始まるなどお祝いムードに包まれた。

 都庁舎前の都民広場には、約2800人の市民が集結。午前11時すぎ、招致を応援してきた大学や高校の運動部員ら約600人が「THANK YOU」の人文字をつくり、世界に向けて感謝のメッセージを発信した。

 都立深沢高校1年の村田みゆさん(16)は「人文字に参加して、五輪が来るんだと実感した。7年後が待ち切れない」と興奮した様子だった。

 日本代表選手らが利用する味の素ナショナルトレーニングセンター(北区)に近い板橋区のイナリ通り商店街。午前9時すぎ、子どもらが五輪カラーの5色のひもを引いて特大のくす玉を割ると、色とりどりの紙吹雪が舞い、集まった約150人が万歳を繰り返した。

 枕元にラジオを置いて、招致決定を待ったという近くの主婦松崎律子さん(70)は「決まった瞬間、布団から跳び起きてガッツポーズをしました」と笑顔を見せた。

 卓球会場に予定されている東京体育館(渋谷区)では、招致応援への感謝を込めてプールなどの施設が無料開放された。「家族で朝4時に起き、テレビ中継を見てから泳ぎに来ました」と、足立区の主婦太田利江子さん(39)。長男の小学4年勇利君(9)は「競泳の北島康介選手にがんばってほしい」と目を輝かせた。

 西武池袋本店(豊島区)では、1964年大会の様子を紹介する報道写真展が始まった。六本木ヒルズで行われたビールイベントでは参加者が「東京おめでとう」と乾杯した。

 墨田区の東京スカイツリーは開催決定を祝う特別点灯を実施。金色を基調とするライティングが大雨の中で美しく輝いた。旅行で訪れた愛知県美浜町の大学4年宮沢史さん(22)は「本当にラッキーです」とツリーを見上げた。

 都内では新聞各紙が号外を発行。中央区銀座では、スポーツ紙の号外を手にした人が食い入るように記事を読んでいた。

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2013年9月8日のニュース