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民主・海江田代表、東京五輪へ「全力で協力」

[ 2013年9月8日 07:37 ]

 野党各党では8日、2020年五輪の東京開催決定を受け、民主党の海江田万里代表が「夢、希望、感動を与える大会となるよう全力で協力する」としたが、共産党などからは東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題で政府に対策強化を注文する発言も相次いだ。

 海江田氏は談話で「東日本大震災からの復興、原発事故の克服はもとより、東洋の平和で豊かな国、勤勉でしなやかな日本人の姿を、五輪を通じて世界に発信しなければならない」とした。

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表はフジテレビ番組で、東京都知事時代から招致に取り組んできた経緯を踏まえ「(招致を目指す)たいまつの火を消さずに本当に良かった。今回は政府が大幅な支援態勢を取ってくれ、安倍晋三首相もてきぱきと動いてくれた」と評価した。「もともと日本には力がある。自信を持てば良い」とも語った。

 みんなの党の渡辺喜美代表は談話で「グローバル都市、東京の名に恥じぬ大会となるよう積極的に支援していく」とする一方、汚染水問題では「国民や国際社会の不安解消に努めていく必要がある」と指摘した。

 共産党の市田忠義書記局長も汚染水問題に触れ「首相の『コントロールされている』との無責任な発言は、(安全性確保の)国際公約となった。根拠をしっかり示し、国際的な責務を果たすべきだ」と強調した。同時に「大型公共事業のばらまきで経費を膨張させ、国民生活や雇用、福祉を犠牲にすることは許されない」と語った。

 生活の党の鈴木克昌代表代行兼幹事長は「(東日本大震災での)世界各国からの支援に対する恩返しの機会になることを望んでいる」とした。社民党の又市征治党首代行は「政府は汚染水対策について、早急に国会で説明し、対処すべきだ」と促した。

 新党改革の荒井広幸代表は「震災被災者の大きな励みになると確信している」と歓迎した。

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2013年9月8日のニュース