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JOC総括 メダル評価も「新たな強化策を」

[ 2010年3月10日 06:00 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)は9日、東京都内で選手強化本部会を開催。バンクーバー五輪の銀メダル3、銅メダル2個の成績について上村春樹選手強化本部長が「よく頑張ってくれた」と評価した上で「同じアジアの韓国、中国勢がメダルを量産した。もう少し強化のやりようがあった」と総括した。

 村上本部長は「筋力や身長の差がない韓国の大躍進をみると、足元を見て新たな強化策を考えないといけない」とも話し、金メダル数で世界5位を目標に掲げるロンドン五輪に向けて「現状では届かない状況。もう一回、日本人に合った強化を見直してほしい」と訴えた。
 スノーボード男子の国母和宏(東海大)の服装問題や、そり競技での相次ぐ失格については「チェック機能が働かなかった。チームとしてルールを決めて行動しなくてはならない」と苦言を呈した。関係者によると、今後は冬季競技のJOC専任コーチを厳しく査定し、報酬の減額なども検討される見通しだ。
 また、日本選手団の副団長も務めた全日本スキー連盟(SAJ)の笠谷幸生常務理事は、スキーでメダルなしに終わった成績を踏まえ「責任を感じている。責任を取らないといけないとは思う」と、SAJの役職を引責辞任する可能性を示唆した。

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2010年3月10日のニュース