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潮田、混合“イケシオ”でロンドン目指す

[ 2009年4月24日 06:00 ]

笑顔でロンドン五輪を目指すことを表明した潮田玲子

 バドミントンの北京五輪女子ダブルス代表、潮田玲子(25=三洋電機)が12年ロンドン五輪を目指すことを表明した。昨年限りで小椋久美子(25=同)とのペア「オグシオ」を解消し、明確な目標も口にしていなかったが、23日に日本代表の富山・高岡合宿で初めて明言。今後は混合ダブルスに転向し、北京五輪男子ダブルス代表の池田信太郎(28=日本ユニシス)をパートナーにロンドンを目指す。

【Go!アスリート 小椋久美子&潮田玲子(オグシオ)


 高岡市の雨晴(あまはらし)海岸で公開された日本代表の砂浜トレーニング。ほおを撫でる潮風に誘われ、潮田がロンドン五輪挑戦を表明した。「もちろん目指したいと思う。もう一度、大きな舞台で戦いたい。挑戦していきたい」。表情に迷いはなかった。
 小椋とのアイドルペア「オグシオ」で出場した北京五輪は準々決勝で敗退。早々と「ロンドンを目指す」と表明した小椋とは対照的に、現役続行と引退の間で揺れた。潮田の目標が定まらなかったため、5連覇を果たした昨年11月の全日本総合選手権を最後に「オグシオ」は解散。現役続行を決断しても「1年1年頑張りたい」と五輪への思いを口にすることはなかった。
 心に変化が起きたのは3月下旬の日本代表合宿中だった。1月を完全休養に充て、リフレッシュ後に参加した合宿は今までと景色が違った。メンバーに年下の選手が増え、自分が引っ張らなければならない立場になっていた。「年下の子と練習して刺激になったし、経験してきたことを伝えたいって思った。第一線でやりたい思いが強くなった」。リーダーとしての自覚が芽生え、五輪を狙う決意が固まった。
 複数の関係者によると、潮田は日本代表では混合ダブルに専念する意向で、福岡・九州国際大付高の先輩でもある池田信太郎とコンビを組む。池田は坂本修一(29=日本ユニシス)と組む男子ダブルスで全日本総合を2度制し、07年世界選手権では日本男子史上初の銅メダルを獲得。男子バドミントン界きってのイケメンとして人気も高い。「イケシオ」は早ければ5月10日開幕のスディルマン杯(中国・広州)でデビューし、国内での初戦は全日本社会人選手権(9月7日から千葉市)になる見込みだ。

 ◆池田 信太郎(いけだ・しんたろう)1980年(昭55)12月27日、福岡県生まれの28歳。岡垣中―九州国際大附高―筑波大を経て03年に日本ユニシスに入社。05年から筑波大の後輩である坂本修一とペアを組み、06年ヨネックスジャパンオープンで日本人ペアとしては16年ぶりのベスト4。07年の世界選手権で日本男子初の銅メダル、08年全英オープンでは日本男子21年ぶりの3位。08年北京五輪は初戦敗退に終わった。1メートル75、68キロ。右利き。趣味は読書、スノーボード。

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2009年4月24日のニュース