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本番“同組”に連日負けた柳本ジャパン

[ 2008年7月11日 06:00 ]

第5セット、米国のスパイクが日本のコートに突き刺さる

 バレーボール女子のワールドグランプリ決勝リーグ第2日が10日、横浜アリーナで行われたたが、柳本ジャパンは五輪前哨戦2連敗となった。世界ランキング8位の日本は同4位の米国に2―1とリードしながら逆転され、フルセットの末に2―3で敗れた。前日のキューバに続いて五輪1次リーグ同組の相手に黒星を喫し、ワールドGPは1次リーグを含め9連敗となった。11日はイタリアと対戦する。

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 高いトスを大型アタッカーに集め、パワーを前面に押し出す米国に、日本は守備からつなぐバレーで対抗した。メンバーを落としていた米国から第1セットを奪うと正セッターを引きずり出した。第3セットを取って2―1とするとエースアタッカーを引っ張り出すことに成功。W杯3位の米国を本気にさせた。
 だが、ベストメンバーの勝負となった第4セットから2セット続けて落とした。最後は高橋、栗原のスパイクがはね返され、逆転負け。竹下主将は「勝つチャンスがたくさんあったのに、勝ちきれなかったのが悔しい」と唇をかんだ。
 格上に善戦したが、柳本監督は「勝たなければ学習にならない」と話した。五輪1次リーグA組で日本の世界ランクは6チーム中4番目。上位4チームが進出する決勝トーナメントでは、A組4位通過だと初戦がB組1位との対戦になる。上位国に勝つのがメダル争いの最低条件だけに、善戦だけでは喜べなかった。
 柳本監督は「もっと時間差やクロスが出てくれば面白い結果になると思う」と手の内を見せてはいないことを明かした。「それほど差は開いていないと思う」。指揮官は最後に前を向いた。

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2008年7月11日のニュース