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カカーと夢対決!U―23壮行試合

[ 2008年3月30日 06:00 ]

笑顔さわやかカカー

 U―23日本代表の北京五輪壮行試合(7月27日、国立)の相手にU―23ブラジル代表が浮上していることが29日、分かった。U―23ブラジル代表が五輪事前合宿を鹿嶋市内で行う計画を進めており、日本協会が水面下で対戦を打診。同代表のオーバーエージ(OA)枠にはMFカカー(ACミラン)らスター軍団が入る可能性もあり、華麗なプレーを間近で見られるかもしれない。

 反町ジャパンの壮行試合の相手に、これ以上のチームはないだろう。五輪優勝候補の実力はもちろん、世界に冠たるカナリア軍団の大スターが出場する可能性もある。本格交渉は「4月20日の北京五輪抽選会で同組に入らない」ことが条件だが、ファン必見の試合になるのは間違いはない。
 U―23ブラジル代表は中国入り前の7月下旬から、鹿嶋市内で事前合宿を張る計画を進めている。鹿島などのJクラブにはすでに練習試合を打診しているが、本大会直前だけに同世代の代表との試合も希望しているという。強豪国との対戦を熱望するU―23日本代表と思惑は合致している。
 昨年1月の南米予選を無敗で通過したU―23ブラジル代表には、豪華な顔ぶれがそろっている。FWアレシャンドレ・パト(ACミラン)、MFルーカス(リバプール)らビッグクラブで活躍する若手がずらり。さらにA代表兼任のドゥンガ監督は、悲願の金メダルに向けてOAを起用する方針。すでにカカー(ACミラン)やロナウジーニョ(バルセロナ)が出場を希望しており、ロビーニョ(レアル・マドリード)も加わる可能性がある。昨年12月のクラブW杯で活躍したカカーが再び日本にやってくる可能性は十分だ。
 日本は96年アトランタ五輪1次リーグで「マイアミの奇跡」と呼ばれた歴史的勝利をブラジルから収めた。だが、00年シドニー五輪1次リーグは0―1。北京五輪世代も03年9月の親善試合で0―4、04年6月のトゥーロン国際大会で1―3と完敗している。約4年ぶりの対戦が実現し、再び奇跡を起こせるか。いずれにしても、誰もが望むカードであることに違いはない。

 ▼マイアミの奇跡 96年7月22日、西野監督率いる日本はアトランタ五輪1次リーグ初戦でブラジルと対戦。OA枠を採用せず、川口、中田、松田、前園らで臨んだ。ロベルト・カルロス、ロナウドらをそろえたブラジルの猛攻を川口を中心に耐え、後半27分、路木が前線の城にロングパス。ブラジルのGKとDFが接触してこぼれた球を伊東がゴールした。1―0で奇跡的な勝利を挙げたが、2勝1敗の得失点差で1次リーグで敗退。

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2008年3月30日のニュース