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創刊25年の老舗カー用品専門誌が選ぶ2023年「カーグッズオブザイヤー」10アイテムはこれだ!【CarGoodsMagazine】

[ 2024年2月2日 18:00 ]

「カーグッズオブザイヤー」とは!?

1999年の創刊以降、過去20回にも渡って開催してきた恒例企画、カーグッズオブザイヤーの面々が今年も固まった。
この企画は、カー用品専門誌『カーグッズマガジン』2023年2月号から2024年1月号までに掲載、もしくは発売を開始した全“新商品”を対象とし、直近1年を象徴するカーグッズの名品を選出するというもの。これまでにない機能の獲得や性能面での飛躍に新たな価値観の創出など、その登場意義を何より重視するというものだ。

これまでにない機能の獲得を果たした3アイテム

今回選出したのは計10製品。その顔ぶれを、ここでひとつひとつ見て行こう。
「これまでにない機能の獲得」という趣旨で言うと、まずはセルスターの『RD-40/RD-60』が挙げられる。レーダー探知器とドライブレコーダー機能を二重取りする機器はこれまでありそうでいてなかったもの。多機能化に伴って運転席まわりのスペースに限りが出るなか、ワンボディで主要2アイテムの機能を両取りできるメリットは大きい。

Cellstar『RD-40/RD-60』
STARVIS IMX370を搭載して200万画素で記録するドライブレコーダー機能と、新設計となるフレデリックレンズVer.2を採用するセーフティレーダーをドッキング。安全運転支援機能も充実し、コンパクトな本体に膨大な機能が凝縮されている。

ソフト99の『レインドロップ トルネードヴォルテックス300mL』も、シリーズ拡充の追加作のように見えて、より広範囲に拡散させる能力は既存のレベルを大きく超えるものだった。洗車に要するスピード化が要望されるなか、一度のプッシュで広範囲に噴射できるスプレー力は、その対処として極めて有効なものになる。

SOFT99『レインドロップ トルネードヴォルテックス300mL』
時短コーティング剤として人気のレインドロップシリーズに加わるニューフェイス。新技術となるG-RASシールドを採用して撥水耐久性が増し、トルネード式に噴射する新開発のTVヘッドを採用してより広範囲に散布可能となっている。

同じくリンレイの『ウルトラハード 2WAYシャンプー』も、その強力さは元より、頑固汚れまでを対処できる点において、その恩恵は大きい。シャンプーと下地処理剤という2つの用品を使い分けることなく一度で対処できることにより、仕上がりレベルが高まるのはもちろん、作業スピードも作業負担をも減らすことができる点は見逃せない。

リンレイ『ウルトラハード 2WAYシャンプー』
大人気のウルトラハードシリーズに、新たに追加された待望のカーシャンプー。アルカリ性による強力な洗浄力はもちろん、ファインセラミックパウダーとキレート剤をダブルで配合することで、ボディやガラスを問わず、頑固汚れまでを除去してくれる。

性能面で大きく飛躍した3アイテム

続いて「性能面での飛躍」で言えば、ブリッツの『タッチレーザーシリーズ』は、その筆頭とも言えるだろう。ここに来てごく短い期間に次々とニューモデルを投入し、自動取り締まり機の変遷にも着実に対応してきた。その素早いレスポンスと、常に前作を超える価値の上積みで、とりわけ抜き出た存在と言える。

BLITZ『Touch-LASERシリーズ』
レーザー受光部にクアッドセンサーを搭載することでより高速の警報を実現する基本性能に加え、新開発のフルオート機能を搭載。レスポンスの良さと共に情報精度をも高めることで、より信頼に足る探知機となっている。

他方、25周年を迎えた超ロングセラーも、2023年の記憶に色濃く残る。パイオニア・カロッツェリアの『楽ナビ』は、2023年についにオンライン化にフル対応を果たし、通信ナビの門戸を開く存在として、また一つブレークスルーを果たした。

carrozzeria『楽ナビ AVIC-RF920-DC』
登場から25周年を迎える人気カーナビがついにオンライン対応に。ネットワークスティックの同梱や、モニターサイズの大小まで含め、15のモデルからなる豊富なラインアップを確立。選出モデルはフローティング構造の採用にも踏み切っている。

同様に、本作で5代目のモデルチェンジとなるSEV『ヘッドバランサーPU』も、息の長いロングセラー商品。ハイブリッド車を始めとして、原動機にモーターを使う昨今の事情も加味して、最新型のエンジンはもちろん、モーターへも対応する懐の深さを身につけている。

SEV『ヘッドバランサーPU』
SEVシリーズのなかでも定番中の定番となるヘッドバランサーに最新モデルが登場。五代目となる最新作は、エンジンはもちろんモーターにも作用する現代仕様。パワーユニットの構造をとわず、内部可動のロスを低減し、本来の性能を引き出す。

価値観の創出に貢献した4アイテム

最後にもう一つの基準、「価値観の創出」から意義ある製品を讃えたい。その見た目からして大きなインパクトを持ったKTCの「nepros neXT NBR390X』は、そのバックストーリーにも見るべき点が多かった。昨年受賞のラチェットハンドルneros『NBR390A』という傑作が出たばかりにも関わらず、産学連携の仕組みを新たに採用した別ベクトルの新作に取り組み、その成果を早くもリリース。意欲的な取り組みは、ユーザーをワクワクさせるものだ。

nepros neXT『NBR390X』
トポロジー最適化という最新の手法をとって生み出された新シリーズ第一弾。一見奇抜に見える構造ながらも、全てが理詰めで機能性に富み、軽くて強く、使いやすい工具という理念が細部にまで息づいている。

ブリッドの『GHOST』シリーズも、スポーツの枠に留まらないファン層の獲得に貢献するものとして、その登場意義は大きい。一見、異端に見えつつも、既存イメージを超える新提案の取り組みに拍手を送りたい。

BRIDE『GHOSTシリーズ』
『ユーロスター』を皮切りに、『ストリームス』に『ジータⅣ』と、定番の人気カーシートに次々と迷彩柄モデルを追加。モデル別にトーンの強弱を含めたアレンジも施され、タフ&スタイリッシュというカーシートの新境地を切り拓いた。

また、根強いファンが占めるウインドウコートのジャンルにおいて、プロスタッフが果敢に切り込んだ新ブランド『レインモンスター』シリーズも、ユーザーの間口を広げる意味で話題性に富んでいた。

ProStaff『レインモンスター スプラッシュ/ストロング A-70/A-71』
ティアドロップ型のボトル造形と広範なフェルト形状は、力も掛けやすく作業のしやすさをアシスト。「スプラッシュ」は雨滴が吹き飛ぶ強力な超撥水効果を約4ヵ月間キープし、「ストロング」は撥水効果を12ヵ月持続させるなど、耐久能力に秀でる。

SPASHANブランドによる高級感だけに留まらず、SMACOブランドによる手頃なモデルとして話題を集めた”スパシャン”も、ことあるごとに話題をもたらす洗車アイテムの新機軸。裏を返せば、スパシャンのラインアップ変遷を見ていくことで、洗車ファンの潜在ニーズも透けて見えるとも言える。

SPASHAN『SMACO』
高級イメージが先行するSPASHANながら、簡単施工のスタンダードシリーズとして確立。耐久重視のスマートグラフェンのほか、ツヤと光沢重視のキャンディコートと爆裂撥水のシューティングジャクソンがあり、3モデルを併用するレイヤーコートの楽しみもある。

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2024年2月2日のニュース