ホンダ F1復帰を発表 15年からマクラーレンにエンジン供給

[ 2013年5月16日 16:28 ]

記者会見でマクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ最高経営責任者(左)と握手するホンダの伊東孝紳社長

 ホンダの伊東孝紳社長は16日、東京都港区の本社で記者会見を開き、2015年に自動車レース最高峰のF1シリーズに復帰することを発表した。7年ぶり4度目の参戦。英マクラーレンにエンジンを供給し、参戦第2期の1980年代後半に圧倒的な強さを誇った「マクラーレン・ホンダ」が復活する。

 F1は規制変更で、2400CCからターボ付きの1600CCへと小型化されたエンジンを14年から搭載する。同社長は「市販車の環境技術に呼応する新しい規制」と表現し、F1で得た技術や経験を市販車開発と相互に生かすことを大きな復帰理由とした。リーマン・ショックで業績が悪化して撤退した08年当時に比べて業績が回復し、円安も加わって参戦する経済的環境も整った。

 00年から9年間で1勝にとどまった第3期は、エンジンだけではなく車体を開発して単独チームでも挑戦した。今回はエンジンだけで、同社長は「一日も早く勝ち、夢を実現させたい」と語った。再びコンビを組むマクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ最高経営責任者は「過去の栄光を背負っての門出。栄えある歴史を胸にまい進したい」と話した。

 ホンダは64年の初挑戦以降、歴代5位の72勝を挙げた。エンジン供給だけだった83年~92年の第2期にはアイルトン・セナ(ブラジル)らの活躍で、マクラーレン・ホンダは88年に16戦で15勝を挙げた。

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