北京モーターショー開幕 環境戦略に注目

[ 2012年4月23日 12:31 ]

 世界有数の自動車展示会、北京モーターショーが23日、中国北京市で開幕した。世界最大の自動車市場を制しようと、各国から自動車メーカーや部品メーカーなど関連企業2千社以上が参加し、計約1100台を披露。展示面積は23万平方メートルと過去最大で、2011年の東京モーターショーの6・5倍に達した。

 中国政府は先週、電気自動車やハイブリッド車などのエコカーを普及させる計画を発表したばかり。ショーでは各社が計約90台のエコカーを展示、各社の環境戦略に注目を集めた。

 トヨタ自動車の豊田章男社長は記者会見で「(中国事業の)鍵を握るのはハイブリッド技術」だと述べ、中国で環境技術の売り込みを強化する方針を強調。現地で開発したハイブリッド車や中国向け小型車のコンセプトカー(試作車)を初公開し、現地法人幹部は中国企業との合弁でエコカーの自主ブランドを立ち上げる方針を示した。

 日産自動車は、世界戦略車と位置付ける新型の中型セダン「シルフィー」を初公開。広く上質な室内空間など「クラスを超えた価値」を実現。世界に先駆けて今年半ばに中国で発売すると表明し、中国重視の姿勢をアピールした。

 ホンダは中国向けに開発したハイブリッド車の試作車を公開。来年発売する計画という。

 モーターショーは5月2日まで。(共同)

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2012年4月23日のニュース