トヨタ 全工場で再開 5週間ぶり全車種生産

[ 2011年4月18日 10:39 ]

 トヨタ自動車は18日、東日本大震災の影響で停止していた車両生産を国内すべての工場で再開した。部品の調達に一定のめどが付いたためで、全工場での車両生産再開はほぼ5週間ぶりとなる。全車種を生産する。

 日産自動車もエンジンを生産するいわき工場(福島県いわき市)を再稼働、震災で大きな打撃を受けた自動車産業の復活に向けた動きが明確になってきた。

 トヨタでは、元町工場(愛知県豊田市)が午前6時半に始業し、「クラウン」や「マークX」の生産を再開。被災地にあるセントラル自動車宮城工場(宮城県大衡村)や関東自動車工業の岩手工場(岩手県金ケ崎町)なども順次稼働した。

 被災地の両工場は、震災によって設備に被害を受けたが比較的早期に復旧し、ガスや物流などインフラの回復を待っていた。

 同日から稼働したのはダイハツ工業池田工場(大阪府池田市)などグループを含む14工場。ハイブリッド車「プリウス」を生産する堤工場(愛知県豊田市)など3工場は先行して操業を再開していた。

 部品の調達状況を見極めながら操業するため、生産台数は通常の5割に落とす。全工場とも6月3日までは稼働し、その後の対応はあらためて判断する。

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2011年4月18日のニュース