【プロボクシング】日本Sフェザー級王者・奈良井がV4に成功 砂川とのダウン応酬の激闘を制する
プロボクシング日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦 奈良井翼《判定》砂川隆祐 ( 2026年3月24日 東京・後楽園ホール )
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日本スーパーフェザー級王者・奈良井翼(26=RK蒲田)が、同級1位・砂川隆祐(26=沖縄ワールドリング)を3―0の判定で破り、同王座の4度目の防衛に成功した。ポイントをリードして迎えた8回、奈良井は2度のダウンを奪われる窮地に陥ったが、同じ回にダウンを奪い返す激闘。96―94が2者、97―93が1者の3―0の判定で王座を守った。
激闘直後にもかかわらず、大阪市出身の奈良井は「脱力しすぎて、ガードが下がって、右もろた~」と興奮が冷めないままの会場を笑わせた。まだ足がふらついている。同い年、同じインターハイに出場していた砂川との対戦を「運命かな」と話した防衛戦は、序盤から緊迫した。
17勝12KOの奈良井と、5勝4KOの砂川。初回から両者は、至近距離で重いパンチを応酬し合った。勇気をぶつけ合うような緊迫した試合は、右ストレートを当てた奈良井が前半をリードした。
動いたのは8回。「ジャブの打ち終わりを狙われた」奈良井が、右ストレートをまともに受けて尻もちを突くダウン。再開後、コーナーに詰まって連打され、左フックで2度目のダウンを奪われた。
それでも「スタミナの余力はあった」と言う。打ち疲れた砂川を逆に攻め込み、「ずっと練習していた。やっと出せた」という左ボディーから、左フックをつなげてダウンを奪う。迫力の打ち合いに、後楽園ホールは興奮に包まれた。
激闘になれば勝てる自信はあった。「ふだんの練習から、倒れるぐらいやっている。疲れてからが勝負、が自分のテーマ」。3年半前の2022年9月、日本王座に初挑戦した坂晃典(仲里)との試合の「経験が生きている」と言う。ダウンの応酬の末の6回TKO負けが、奈良井を練習に突き動かした。
この日も「今日も俺が絶対勝つ!思い通り行かなくても、あきらめない!俺がチャンプになる!」とボクシングノートに書いて自宅を出た。「またやっちゃいました。大逆転」。そう振り返る笑顔の裏には、積み上げてきた自信があった。
これで防衛は4度目。「世界がほしいので、ベルトにこだわりはない」と言う。希望は「他団体のチャンピオンか、世界ランカー」。激闘が代名詞となりつつある奈良井は「あいつ(奈良井)は打たせるから、やってもいいと言ってくれるでしょう」と、大阪出身らしい言い回しで、対戦を呼びかけた。
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