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岩田翔吉が負傷判定でWBCベルト奪取!涙の1年ぶり世界王者返り咲き 恩師“KID”さん誕生日に吉報

[ 2026年3月15日 18:40 ]

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ   同級2位・岩田翔吉(帝拳)<12回戦>王者 ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ) ( 2026年3月15日    横浜BUNTAI )

<WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ ノックアウトvs岩田翔吉>王座に返り咲き、喜ぶ岩田(撮影・松永 柊斗)
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 元WBO世界ライトフライ級王者でWBC同級2位の岩田翔吉(30=帝拳)がWBC同級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35=タイ)に8回1分33秒負傷判定勝ちし、約1年ぶりに世界王座へ返り咲いた。2階級制覇王者を攻略し、2度目の世界王座獲得を果たした。

 身長差11センチなどサイズで勝る岩田は、序盤こそ老かいな王者の動きにクリーンヒットを阻まれたものの、距離が詰まった4回の打ち合いでは右のショートフックがヒット。ノックアウトは偶然のバッティングで左目上から出血し、このラウンド終了後の公開採点では岩田がフルマーク1人の3―0とリードした。

 6回、打ち合い途中にレフェリーが試合を止め、ノックアウトの傷をドクターチェック。再開後、岩田が左右のパワーパンチを打ち込むと王者はぐらついてロープ際に後退した。7回には激しい打ち合いからボディーを効かせ、8回に3度目のドクターチェックで試合がストップ。79―73、79―73、78―74の3―0判定で岩田が試合をモノにした。

 昨年3月13日の初防衛戦でレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に判定負けで王座陥落。以降は「戦う気持ちをつくれなくなった」という。だが、田中繊大トレーナーと新たにコンビを結成。KO狙い一辺倒だったスタイルから“足を使うボクシング”に取り組んだ成果が結実した。

 3月15日は、18年に41歳の若さで亡くなった山本“KID”徳郁さんの誕生日。岩田はボクシングに打ち込む前の小4時、KIDさんの「KILLER BEE」に入門。ジムで総合格闘技の指導を受けていた。世界最長戦の日と恩師の誕生日が重なり「涙が出た」という。KIDさんの姉・山本美優ら“ファミリー”が会場に駆けつけた中、恩師に最高の報告をしてみせた。

 次戦はWBA同級休養王者カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との団体内統一戦に臨むことが有力。ただ、来月3日に元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(32=ワタナベ)が統一王者サンティアゴに勝利すれば、岩田が希望する日本人王者との統一戦に前進する。「負けたら終わり」と表現した崖っぷちの一戦で世界戦線に生き残った30歳。再び自らの道を切り開いた。

 ▼岩田翔吉 1年前に負けてから凄くいろんなことがあって、必ずはい上がりたいと毎日思っていた。全勝でパーフェクトレコードも魅力的だが、負けからはい上がるのには勇気がいる。また負けたらどうしようと。みんなが応援してくれて、家族と…(涙)仲間とチーム、繊大さんも自分と向き合ってくれて、みんなのおかげで、一人の力では返り咲けなかった。(王者は)半端じゃなくチャイスーでした。本当に根性あって、普通の選手だったら倒れているクリーンヒットが何発もあって。凄く気持ちが強くて最後まで生きたパンチを返してきた。(KIDさんへ)美優ちゃんやったよ!ノリさんが自分が格闘技を始めるきっかけをくれて、自分もこういう大人になると決めていた。3月15日にWBCのベルトを巻けて満足している。

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