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WBA王座に挑む高田勇仁が公開練習 松本流星との再戦は「バッディングでも倒れない」

[ 2026年3月5日 19:02 ]

U―NEXT BOXING 5」ボクシングWBA世界ミニマム級タイトルマッチ   松本流星《12回戦》高田勇仁 ( 2026年3月15日    横浜BUNTAI )

<ボクシング高田 公開練習>ミット打ちで汗を流す高田 (撮影・白鳥 佳樹)
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 同級4位の高田勇仁(27=ライオンズ)が3月5日、東京都東大和市のライオンズジムで練習を公開した。シャドー、ミット打ちのあと、スパーリングも1ラウンド行った。サウスポー対策でタイミングのいい右アッパーを見せるなど、高田は「順調に仕上がっている」と笑顔も見せた。

 正規王者・松本流星(27=帝拳)とは、ダイレクトリマッチとなった。昨年9月14日、王座決定戦として対戦した試合は、5回に偶然のバッティングにより、高田が昏倒。松本の頭が高田の右眉上に当たり、傷口から垂直に血が噴き出た。救急搬送され、試合は負傷判定で松本が勝った。

 互いに消化不良の結果となり、再戦が実現した。不運な決着だったが、高田陣営の渡辺利夫マネジャーは「バッティングでも、倒れたら負け」と厳しく話す。高田も自覚しており「バッティングの場面も予想している。今度は絶対に倒れない」と心の準備はしている。

 体の準備もしてきた。フィジカルトレーニングに下半身強化のメニューを増やした。60~70キロの巨大タイヤを引くなど「これまで足りなかった部分を追加して、体幹を鍛えた」と話した。

 懸念されるのは、恐怖心だ。傷の中と表面を合わせて11針も縫った強烈なバッティングへの怖さがあれば、持ち味のインファイトにためらいも出かねない。しかし、この日のスパーリングで、いきなり深く踏み込んでワンツーを繰り出した。

 相手と頭同士が当たったが、平然とスパーリング続けた。「前回は、後半勝負の作戦だった。今回は、最初から自分の距離に持っていきたい」。初回から距離を詰める作戦を明かすなど、恐怖心は克服したようだ。

 「理想はKO。判定でも、誰が見ても勝っていると思うような試合をしたい」。そのために「自分が前に出られるか、相手のうまさを封じられるか」と試合のポイントも押さえている。

 母がフィリピン人で、高田もフィリピンで生まれ、育った。国籍もフィリピンだが、日本の国籍取得の準備を進めているという。「試合後に(国籍取得の)申請をするつもり」。世界のベルトを手に、高田は新たな道へ踏み出すつもりだ。

 ライオンズジム・古山哲夫会長 高田は、世界を獲れるだけの力が十分にある。(同ジム初の世界王者へ)大きなチャンス。(自身は3度の世界挑戦に失敗したが)オヤジ(現役時代に所属した笹崎ジム・笹崎たけし=ニンベンに黄=会長)の気持ちが今、よく分かる。

 ▼帝拳ジム・田中繊大トレーナー(公開練習を視察) (高田は)今回は調子がよさそう。体全体のバネもリズムもいい。対策を感じた。1つ1つの動きの中に見てとれた。落ち着いているし、表情も自信がありそう。

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