「新しい道で銀と一緒に」重岡優大が引退発表 意識不明の弟・銀次朗を支え現在もリハビリに付き添う
プロボクシング前WBC世界ミニマム級王者の重岡優大(28=ワタナベ)が13日、自身のインスタグラムで現役引退を表明した。「先日、弟・銀次朗が熊本の病院に転院しました。そして今日、俺・優大はボクシング引退を決意しました」と投稿。今後について「新しい道で銀と一緒に花を咲かせます」と弟をサポートしていく意向を明かした。
前IBF世界同級王者の弟・銀次朗(25=同)は5月のIBF同級タイトルマッチ後に急性右硬膜下血腫のため開頭手術を受けた。現在も意識不明の状態だが、6日に転院。献身的に支えてきた優大は「今は1日3時間、3種類のリハビリに挑戦中です。毎日声をかけ、あいつの心の炎を消さないよう支えています」と報告した。
幼稚園の頃からともに空手を始め、父・功生さんの厳しい指導に耐えてきた。23年4月には国内初の兄弟同日世界王座を獲得。自身は今年3月、WBC王者ジェルサエムへのリベンジに失敗し、今後はライトフライ級での再起を目指していたが、弟に寄り添っていく道を選択した。
「銀がいたから、俺はここまで来られた。これからの人生を彩るのは兄である俺の役目」と感謝を述べ「“ここに行けば銀次朗に会える!”そんな場所をつくります。それが俺の新しい夢」とつづり、新たな野望を掲げた。 (伊東 慶久)
◇重岡 優大(しげおか・ゆうだい)1997年(平9)4月16日生まれ、熊本市出身の28歳。熊本・開新高から拓大に進み、アマ91戦81勝(20KO)10敗。大学中退後、19年10月にプロデビュー。23年4月にWBC世界ミニマム級暫定王者となり、弟・銀次朗とともに国内初の兄弟同日世界王座を獲得。同10月にWBC世界同級正規王者に。24年3月、2度目の防衛戦でジェルサエムに判定負けし、王座から陥落。プロ11戦9勝5KO2敗。身長1メートル60の左ボクサーファイター。
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