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宇佐美正パトリック「積極的に打撃を出せば…」 再起戦に臨む朝倉海のUFC初勝利へのキーポイントは?

[ 2025年8月14日 08:00 ]

宇佐美正パトリック(撮影・酒井卓也)
Photo By スポニチ

 RIZINに出場している総合格闘家の宇佐美正パトリック(25=クレイス)がスポニチアネックスの独占インタビューに応じた。16日(日本時間17日)に開催される「UFC319」で再起戦に臨む朝倉海のUFC2戦目について展望した。

 「自分から積極的に打撃を出せば全然勝てると思います」

 海は、24年6月にRIZINバンタム級王座を返上すると同時にUFC挑戦を発表。同年12月に決定したUFCデビュー戦は、異例のタイトルマッチという特別待遇を受けた。フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑戦したが、厳しい現実が待っていた。2R開始からいきなりバックを取られてピンチに。そのままテイクダウンを奪われると、バックチョークで失神負けを喫した。日本人初そしてアジア人初の男性UFC王者誕生とはならなかった。

 改めて海のUFCデビュー戦についてパトリックは「一発を狙いすぎてた」とひと言。「いつもは流れの中で決めが入ってたような感じがしました。試合で倒せる時は、狙ってないというか流れで良い打撃が出てるような感じがしたんですけど、パントージャ戦はやっぱり飛びヒザ蹴りにこだわりすぎたかなと…」と説明した。

 さらに「元々、レスリングコーチや打撃コーチもいたわけじゃないですか。本当はレスリングもめちゃくちゃできると思います。柔術の部分でやっぱりパントージャの方がやっぱ強かった。 あとは柔術のエスケープの部分だけかなと思いました」と振り返った。

 UFCデビュー戦で黒星を喫してから約8カ月。海は、再起戦でティム・エリオットとの対戦が決定した。エリオットは、2016年に開催された「The Ultimate Fighter24フライ級トーナメント」決勝で扇久保博正を破って優勝。直近の試合では、23年12月の「UFCファイトナイト」でス・ムダルジから一本勝ち。現在はUFCフライ級11位とランクインしているベテラン選手。

 UFC初勝利に向けて海の“積極性”がキーポイントになるというパトリック。「パントージャ戦は、いつもよりも消極的だった。なんかいつもの感じがなかったんで、もっとパンチを出しながら前に出て自分のリズムを掴んで、タックルに関してもテイクダウンも切れると思いますし、そこでもっとカウンターが見えてくるんじゃないかなと思いました。自分から積極的に打撃を出せば全然勝てると思います」と分析した。

 海がUFC初勝利を飾ればフライ級戦線でさまざまな展開が予想される。その中で、3日の「UFCファイトナイト」で10ヶ月ぶりの再起戦を白星で飾った平良達郎(THE BLACK BELT JAPAN)が、スポーツジャーナリストのアリエル・ヘルワニ氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演した際には海と戦ってみたいことを示唆していた。

 パトリックは「平良くん自体が日本でいろんな人に覚えてもらえるチャンスだし、タイトル戦を経験している朝倉選手の実力がどんなものか試したいんだと思います」と推測した上で、「平良くんからしたらフライ級タイトル挑戦に向けて1試合挟むならちょうどいい相手かもしれないですね」と両者の対戦を期待した。さらに今後、海との対戦が見たい外国人選手として、RIZINでも対戦経験のあるマネル・ケイプ(アンゴラ)、次戦パントージャへの挑戦が内定しているジョシュア・ヴァン(ミャンマー)の名前を挙げた。(酒井 卓也)

 ◆宇佐美正パトリック(うさみ しょう ぱとりっく)2000年(平12年)5月8日生、大阪府出身の25歳。幼少期に父親の影響で空手を始め、高校時代にアマチュアボクシング6冠を達成。その後MMAに転向。22年10月からRIZINに参戦している。5月の「RIZIN WORLD SERIES in KOREA」では、キム・シウォン(韓国)に判定勝利。約1年ぶりのMMA勝利を飾った。

 《黄金のミドル級で“最強VS最凶”が激突》海が出場する「UFC319」のメインイベントで、王者ドリカス・デュプレシ(南アフリカ)にカムザット・チマエフ(ロシア)が挑むミドル級タイトルマッチがマッチメークされた。デュプレシは南アフリカ初のUFC王者に輝いたミドル級の絶対王者。UFC参戦後は無敗のままロバート・ウィテカー(豪州)、ショーン・ストリックランド(米国)、イズラエル・アデサニヤ(ニュージーランド)など強豪選手を下して現在9連勝を飾っている。

 対してチマエフは、野性味あふれた凶気のファイトスタイルで、MMAデビューしてから無敗のままUFCタイトル挑戦までたどり着いた。“最強王者VS最凶戦士”の激突について、パトリックは「新王者が誕生する」という。「チマエフは自分の得意なところでしか戦わないし、最後までレスリングを崩さないと思う。相手は絶対王者で何でもできるけどチマエフが勝つと思う」と説明し、長期戦にはならず2R以内でチョークで一本を取ると勝敗予想した。

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