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3団体統一王者カネロが3-0判定で快勝 ダウン奪うもKOできず5戦連続判定勝ち

[ 2024年9月15日 13:24 ]

プロボクシング WBA・WBC・WBO統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ   王者 サウル・"カネロ"・アルバレス(メキシコ)<12回戦>WBA同級1位 エドガー・ベルランガ(プエルトリコ) ( 2024年9月14日    米ネバダ州ラスベガス T-モバイルアリーナ )

判定勝ちしたサウル・”カネロ”・アルバレス(AP)
Photo By AP

 スーパーミドル級3団体統一王者のサウル・"カネロ"・アルバレス(34=メキシコ)が14日(日本時間15日)、米ラスベガスでWBA1位、WBC8位、WBO4位の挑戦者エドガー・ベルランガ(27=プエルトリコ)と対戦し、3-0で判定勝ちした。指名試合に応じなかったとして7月にIBF王座を剥奪されたカネロはWBA9度目、WBC8度目、WBO6度目の防衛に成功。通算成績を62勝(39KO)2分け2敗とした。ベルランガはプロ初黒星で23戦22勝(17KO)1敗。

 世界初挑戦とあって動きが硬く、ガードを上げて慎重に入ったベルランガに対し、カネロは1回から前進して左フックを強振。2回には左ジャブで相手の顔を2度はね上げ、3回には左フックでダウンを奪った。尻もちをつき、"しまった"とばかりにグローブを打ち合わせたベルランガは右ストレートで反撃を試みたが、カネロはスエーとブロックで防ぎ、強烈なジャブでさらに前進。5回にはもみ合い後に口論となった両者の間に入ったレフェリーが足をひっかけて転倒し、場内に笑いが起きるシーンもあった。

 硬さがほぐれたベルランガは試合中盤から長いジャブが出るようになり、7回はカネロの手数が減った。それでもカネロは8回、ボディーを多めに打って再び攻勢。9回には強烈な右ストレートでベルランガをぐらつかせた。10回にラウンド終了10秒前の拍子木を終了ゴングと勘違いする姿も見られたカネロはその後も優位に進めたが、倒すまでには至らず5試合連続の判定勝ち。21年11月以来、2年10カ月ぶりのKO勝利はならなかった。ジャッジの採点は117-110が1人、118-109が2人だった。

 アンダーカードでは、WBA世界ミドル級王者エリスランディ・ララ(41=米国)が同級10位の元2階級制覇王者ダニー・ガルシア(36=米国)を一方的に攻め、相手棄権による9回終了TKO勝ちで3度目の防衛に成功。WBA世界スーパーミドル級暫定王座決定戦では、同級5位の元IBF同級王者ケイレブ・プラント(32=米国)が4回に同級8位トレバー・マッカンビー(30=米国)にダウンを喫したものの、9回2分59秒TKO勝ちした。

 また、元WBC&WBO統一世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(30=米国)が昨年7月に井上尚弥(31=大橋)に8回TKO負けして以来、約1年2カ月ぶりとなる再起戦に出場。フェザー級転向初戦でカルロス・カストロ(30=米国)と対戦し、5回に右ストレートでダウンを奪われながらも2-1で判定勝ちした。

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