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【UFC306】朝倉海の練習仲間ドバリシビリがオマリーに判定勝ち 11連勝でバンタム級新王者に

[ 2024年9月15日 16:50 ]

UFC306 ( 2024年9月14日    米ネバダ州ラスベガス スフィア )

11連勝でバンタム級のベルトを巻いたドバリシビリ (C)Zuffa LLC / UFC 
Photo By 提供写真

 メインのUFC世界バンタム級タイトルマッチ5分5Rで、同級1位のメラブ・ドバリシビリ(33=ジョージア)が王者ショーン・オマリー(29=米国)を3-0(49-46、48-47、48-47)の判定で破り、第11代王者となった。

 ドバリシビリは、UFC参戦が決まっている朝倉海(30=JAPAN TOP TEAM)の練習仲間で、それぞれのYouTubeチャンネルで共演するなど親交が深い。ジョージアの伝統レスリングであるチダオバなどがバックボーンで、6年間負けなしでタイトル戦にたどり着いた。

 打撃で勝利を積み重ねてきたオマリーに対し、動き続けてプレッシャーをかけた。1Rは2分50秒に最初のタックルを仕掛けテークダウンに成功。背後に回っての膝蹴りなどで優位に進めた。2Rもテークダウンからグラウンドでコントールし、こつこつとパウンドを浴びせた。

 3Rの中盤から少しずつオマリーのパンチが当たり始め、ドバリシビリは鼻の上をカットした。だが、4Rは再びグラウンドでしつこく攻めるなど主導権は渡さず、王者のスタミナを奪っていった。

 5Rは残り1分30秒で三日月蹴りを食らい、そこから王者のペースとなった。それでも、スタミナに絶対の自信を持つ挑戦者は足が止まることはなく、決定打を許さないまま試合終了。念願のベルトを腰に巻いた。

 17年にUFCに参戦。微妙な判定などで2連敗スタートとなったが、18年9月に初勝利を挙げると、そこから快進撃が続いた。直近の試合は元UFC王者を3連破。初のタイトルマッチでも自分のスタイルを貫き、11連勝で頂点に立った。今回は総工費23億ドル(約3200億円)で昨年10月に開場した球体型の会場で実施された初のスポーツイベント。球体内部の壁面には新王者誕生を祝して花火の映像が映し出された。

 試合後は「常にステップバイステップでやってきた。きょうは自分が一番強いことを証明できた」とオクタゴンの中で感慨に浸った。その上で「まだ15Rは戦える」と不適な笑みを浮かべた。

 大会をライブ配信したU-NEXTで解説を務めた総合格闘家でFight Box Fitnessの川尻達也代表(46)は「スタンドのプレッシャーがある相手に、しっかり自分の戦い方ができたのは凄い。タフファイター」と新王者を称賛した。

 コーメインの女子フライ級タイトルマッチは、前王者で同級1位のワレンチナ・シェフチェンコ(36=キルギス)がフルマークの判定3-0で第3代王者アレクサ・グラッソ(31=メキシコ)を破り、王者に返り咲いた。

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