フューリーがウシクに”頭突き”でFワード連発! ヘビー級4団体王座統一戦は計量から一触即発状態
世界ヘビー級4団体王座統一戦 タイソン・フューリー<12回戦>オレクサンドル・ウシク ( 2024年5月18日 サウジアラビア・リヤド )
プロボクシング世界ヘビー級4団体王座統一戦の公式計量が17日(日本時間18日)、サウジアラビアのリヤドで行われた。ヘビー級史上初の4団体王座統一を目指す2人は、WBC同級王者タイソン・フューリー(35=英国)が262ポンド(118・8キロ)、WBA&IBF&WBO同級王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)が233・5ポンド(105・9キロ)をマーク。2メートル6のフューリーが昨年10月の前戦よりも約7キロ軽く仕上げてきたのに対し、元々は1階級下のクルーザー級4団統一王者だった1メートル91のウシクは自身最重量のウエートで、フューリーとのフィジカルバトルに臨む覚悟をうかがわせた。
計量後のフェースオフではフューリーがウシクに迫り、額を押し当てて一触即発状態になったため、両陣営が慌てて2人を引き離した。スタッフに押しとどめられながらフューリーがウシクをののしれば、ウシクも言い返して観衆に向かってガッツポーズを見せた。インタビューでもフューリーは「ロックンロールの準備はできている。明日の夜は花火だ。その花火を消し去ってやる。ヤツのクソな心臓、クソなベルトを求めてきた。明日つかんでやる。消し去ってやる」などと”Fワード"連発で挑発。フューリーに何を言ったのかと問われたウシクは、「怖がるな。お前を1人にはしないさ」と話したと明かし、フューリーの挑発に動じない態度を「ナーバスになっていては勝てない」と説明した。
16日(同17日)に行われた公式会見では2ショット撮影の際、フューリーがフェースオフを拒否。正面からにらみつけるウシクと目を合わさず、ずっとカメラマンの方を向いて相手の殺気を受け流した。公開練習ではサウスポーのウシクがオーソドックス、オーソドックスのフューリーがサウスポーと、それぞれ逆の構えでミット打ちを披露。フューリーの父ジョン氏がホテルのロビーで出くわしたウシク陣営と乱闘騒ぎを起こし、頭突きをして自身が額から流血するなど、両陣営はリヤド入り後から火花を散らしている。
フューリーは35戦34勝(24KO)1分け、12年ロンドン五輪ヘビー級金メダリストのウシクは21戦全勝(14KO)と、ともにプロで無敗。試合前のオッズはフューリー勝利が1・9倍、ウシクが2・2倍(英ウィリアムヒル社)とフューリーが若干有利とされている。当初2月に予定されていた一戦はフューリーの練習中のケガにより延期となっていた。
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