亀田史郎トレーナー「精神と時の部屋から帰ってきた」 和毅の仕上がりに太鼓判
プロボクシング元世界2階級制覇王者でIBF世界フェザー級5位の亀田和毅(32=TMK)が11日、大阪市西成区の所属ジムで練習を公開した。31日に開催されるボクシングイベント「3150FIGHT
vol.8&PRIZE FIGHTER」に出場し、同級2位レラト・ドラミニ(南アフリカ)と12回戦で再戦する。この試合に「負けたら引退」と公言している。
同席した父・史郎トレーナーが亀田3兄弟の三男・和毅の仕上がりに太鼓判を押した。
「“精神と時の部屋”から帰っきたところやから。もう仕上がり過ぎている。きょうは(公開練習と言っても)シャドーぐらいしかやれへんよ。オーバーワークになるから」
先日急逝した漫画家、鳥山明さんの漫画「ドラゴンボール」に登場する特殊な施設にたとえ、短期間で密度の濃い練習をこなしてきたことをアピールした。写真撮影のために軽くミット打ちを披露し、公開練習を終えた。「俺から言わせれば、和毅は今まで良さを全然、良さを出せていない。もう1回、進化する。鍛え方次第で(世界)3階級、4階級制覇できる」と成長の余地が残されていることを強調した。
昨年10月にIBF世界フェザー級2位決定戦でドラミニと対戦した和毅は判定1―2で敗れた。9回から距離を詰めて反撃したものの、やや遠めの距離で戦った前半の劣勢を挽回できなかった。その後、和毅は史郎氏とコンビ結成してトレーニングに励んでいる。
「今までと違うものを見せられる。以前にオヤジとやっていた時は分からないことがいっぱいあって、できなかった。でも(さまざまな経験を積み)今はオヤジの言うことがようやく分かるようになった。まだ(父とコンビ結成から)半年ぐらいだけど、今回の試合に関しては十分と言えるところまでオヤジのスタイルで、できている」
また、「負けたら引退」と公言している意図について「同じ選手に2回も負けるなんて。そんな試合をやっているようでは世界戦はいつできるの?となる。(今回の相手ドラミニと)いい勝負しているようでは世界戦は無理」と今後を見据えた発言であることを改めて説明した。
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