中谷潤人 憧れ聖地ベガスで衝撃!失神KO劇で無敗2階級制覇 12Rに強烈左フック
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦12回戦 〇中谷潤人 KO12回2分42秒 アンドルー・モロニー● ( 2023年5月20日 米ラスベガス・MGMグランド )
Photo By スポニチ
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦が米ラスベガスで20日(日本時間21日)に行われ、前WBO世界フライ級王者で同級1位の中谷潤人(25=M・T)が同級2位のアンドルー・モロニー(32=オーストラリア)にKO勝ちし、2階級制覇を達成した。最終12回2分42秒、独特の軌道の左フックで相手を失神させる鮮烈なノックアウト劇。無敗での2階級制覇は日本人6人目の快挙となった。
衝撃のKO劇にラスベガスが揺れた。最終12回、強引に出たモロニーの左フックを右にかわしながら、中谷が大きく振りかぶるような左フックを顔面に見舞った。モロニーは失神して崩れ落ち、レフェリーはカウントせずに試合をストップ。「ずっと練習していたパンチ。スムーズに出せたし、打った感覚はなかった」と涼しい顔で振り返った。
2回に右アッパーでダウンを奪い、11回には長い距離からの左ストレートで2度目のダウンを奪取した。中学時代から憧れていた“ボクシングの聖地”MGMグランドガーデンアリーナでの初試合で柔軟な戦いを見せ「大きい舞台でやらせてもらい、凄く興奮した」と白い歯を見せた。
WBOからは王者だった井岡一翔との対戦指令が出されていたが、井岡の王座返上で実現せず。それでも来月、井岡がWBA王者ジョシュア・フランコ(米国)に勝利すれば激突の機運は高まる。また、田中恒成が21日の勝利でWBOの1位に浮上する見通しで、年内に指名挑戦者になる可能性もある。
「もっとベルトを集めたい。他の(団体の)チャンピオン、誰でもいいです」。無敗の快進撃で井上尚弥に続く“ネクストモンスター”と称される中谷は複数団体統一戦への意欲を示す。一昨年9月のWBOフライ級王座初防衛戦に続き米国での世界戦でKO勝利した25歳は、すでに“ネクスト”の言葉が不要な存在になろうとしている。(杉浦大介通信員)
◇中谷 潤人(なかたに・じゅんと)1998年(平10)1月2日生まれ、三重県東員町出身の25歳。小4から空手を始め、中1でボクシングに転向。U―15全国大会を2連覇した。中学卒業後に単身渡米してルディ・エルナンデス氏に師事し、17歳でプロデビュー。16年全日本フライ級新人王、17年8月に日本ユース王座、19年2月に日本王座を獲得。20年11月にWBO世界フライ級王座を獲得し、21年9月には米国で初防衛に成功。身長1メートル71の左ボクサーファイター。



















