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中谷潤人が2階級制覇へ渡米 会場はラスベガスのMGMグランド「良い舞台。しっかり獲得したい」

[ 2023年3月29日 15:49 ]

プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王座決定戦12回戦 ( 2023年5月20日    米ネバダ州ラスベガス MGMグランドガーデンアリーナ )

ラスベガスで2階級制覇を狙う中谷潤人
Photo By スポニチ

 前WBO世界フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が29日、羽田空港から渡米前に取材に応じた。同級2位アンドルー・モロニー(32=オーストラリア)との王座決定戦へ向け、恒例のロサンゼルス合宿で約1カ月半、2階級制覇へ強化を図る。同じ興行のメインイベント、4団体統一世界ライト級王者デビン・ヘイニー(24=米国)―元3団体統一世界同級王者ワシル・ロマチェンコ(35=ウクライナ)がラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで行われることが28日、正式発表。数々のビッグマッチを開催してきた同会場で過去に世界戦を戦った日本人は元2階級制覇王者の亀田和毅(31=TMK)、元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕(引退)がおり、「良い舞台なので、しっかりチャンピオンを獲得したい」と意気込んだ。

 28日に日本での練習を打ち上げた。「実戦はなかったが、しっかりイメージ良く終われた。後はロサンゼルスに着いて切り替えていかないと」と話した。ロスではスパーリング中心の練習となり、12ラウンドも3、4回予定。前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)のスーパーバンタム級挑戦が拳の負傷で延期になったばかりで、「大きなケガをしないこと。特に大きい舞台を用意してもらって、気持ちが入りすぎることもあると思うので、しっかり意識しながら集中してやっていきたい」
とテーマを掲げた。

 12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太さん(37)が28日に引退を正式発表表明。「中量級で、村田さんが世界王者という立場でいてくれたのは凄く大きかった。引退されてレジェンドがいなくなった。僕もしっかりチャンピオンになって、レジェンドの中へ入っていけるように頑張っていきたい」と日本ボクシング界を引っ張る自覚は十分。レジェンド入りへの具体的目標としてパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)を挙げ、「井上(尚弥)さんが1位を取られて、日本人も活躍できるところを証明してくれた。僕もそこに名前を入れられるようにというのはある」と説明した。

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2023年3月29日のニュース