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中嶋一輝がアジア2階級制覇 8回TKO勝ちでWBO・APスーパーバンタム級王座獲得

[ 2023年2月16日 21:14 ]

WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦12回戦 ( 2023年2月16日    東京・後楽園ホール )

<WBOアジアスーパーバンタム級王座決定戦12回戦>デメシーリョ(左)に8回TKO勝ちを収めた中嶋(撮影・藤山 由理)
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 WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級1位の中嶋一輝(29=大橋)が同級3位のケニー・デメシーリョ(30=フィリピン)に8回2分45秒TKO勝ちし、新王者となった。元東洋太平洋バンタム級王者の中嶋は16戦14勝(12KO)1敗1分け。前4団体統一世界同級王者・井上尚弥(29=大橋)のスパーリングパートナーを務めた経験があるデメシーリョは24戦16勝(10KO)6敗2分け。

 序盤は慎重だった中嶋は左ボディーが当たり始めてから、顔面への左ストレートもヒット。6回に左ボディーを効かせてからパンチをまとめたが、デメシーリョも大振りフックで反撃し、スリリングな打ち合いとなった。8回、中嶋はコーナーへ追い込んでボディーを乱打。デメシーリョが棒立ちとなり、割って入ったレフェリーが試合を止めたように見えたが、カウントを始めてロープダウンに。「終わったと思った。カウントされていたのは分からなかった」と苦笑した中嶋だったが、再開後もすぐに猛攻を仕掛け、相手セコンドからタオルが投入された。

 元東洋太平洋バンタム級王者の中嶋は21年10月に栗原慶太(30=一力)に3回TKO負けして王座陥落後、再起3連勝。昨年10月の前戦はタイ人選手に2度ダウンを喫し、逆転での8回TKO勝ちだった。「前回より冷静に戦えたかなと思う」と振り返りなながらも「いつもレフェリーに(試合を)止められてしまう。もっときれいに倒したい」と納得していない様子。「目標は世界王者なので喜べない」とし、同門の井上尚弥(29=大橋)が今後主戦場とするスーパーバンタム級で世界挑戦する厳しさを指摘されても「勝ち続けるしかない」と言い切った。

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