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37歳の中川健太が25歳の古谷に3―0判定勝ちでWBOAP王座獲得「次にはつながった」

[ 2023年2月14日 21:31 ]

プロボクシング WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王座決定戦12回戦 ( 2023年2月14日    東京・後楽園ホール )

WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者となった中川健太(右から2人目)
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 前日本スーパーフライ級王者でWBOアジア・パシフィック同級1位の中川健太(37=三迫)が同級12位の古谷昭男(25=六島)に3―0で判定勝ちし、新王者となった。採点は117―111、116―112、115―113。昨年4月に3度目となる日本王座を獲得し、同8月の初防衛を経てベルトを返上した中川は28戦23勝(12KO)4敗1分け。昨年2月に橋詰将義(29=角海老宝石)とのWBOアジア・パシフィック&東洋太平洋同級王座決定戦に敗れ、2度目のタイトル挑戦だった古谷は16戦10勝(3KO)6敗。

 1回にいきなり右フックをもらった中川だったが、上下に打ち分けて徐々にペースを支配。4回にはカウンターが決まり、9回には右フックを効かせるなど、ダウン寸前まで追い詰めた。だが、10回に反撃を許すと、終盤はひと回り年下の古谷と乱打戦のまま終了。試合前に三迫ジムの三迫貴志会長から「期待している。内容を問うよ」と“KO指令”が出ていたそうで、「疲れてしまった。あそこ(9回)で倒すつもりだったが、ラッシュに慣れていなくて。体が浮いてダメだった。アップから足がフワフワしていた」と苦笑いした。

 三迫会長は「これがタイトルマッチ。疲れて見栄えが悪くなったが、そういう経験もしないといけない」と振り返り、「ウチのジムで一番練習する。ボクシングが好きで向上心ももの凄く、若い子たちのお手本になる」とベテランを評価。中川は「最後は世界にたどりつきたい思いはあるが、遠いですね」と冷静に分析しながらも、「諦めてはいない。最低限勝てたので明日からも三迫の選手としてジムに顔を出せる。前進はしていないが、次にはつながった」と意欲を口にした。

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2023年2月14日のニュース