×

フジタ“Jr”ハヤト 王者で迎える23年は勝負の年に!格闘家としてのゴールを言及「後悔したくない」

[ 2022年12月30日 08:30 ]

23年を東北ジュニアヘビー級王者として迎えるフジタ“Jr”ハヤト(C)GODBLESS
Photo By 提供写真

 フジタ“Jr”ハヤト(36=みちのくプロレス)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。がんとの闘病を乗り越えて約5年ぶりの本格復帰戦となった7月1日のみちのくプロレス後楽園ホール大会で王者MUSASHIを下して9年ぶりに東北ジュニアヘビー級王座に輝いた。王者として迎える2023年について言及した上で格闘家としてのゴールについて明かした。

 2023年はみちのくプロレスが30周年を迎える。みちのくプロレス25周年からの5年間はハヤト自身が欠場していたこともあり、何かが足りないと思っていた。「5年ぶりに帰ってきて、王者として迎える2023年はみちのくプロレスの30周年という節目の年。みちのくプロレスは25周年から30周年の5年間は死んでいた。他団体が盛り上がっているのにみちのくプロレスはパッとしなかったし、何かが足りないと思っていた。それは俺がいなかったからと気づいた。だから2023年は“みちのくプロレスは面白い!”と思ってもらえるような1年にしたい」とみちのくプロレスの面白さを証明する1年にすると宣言した。

 そして今のベルトを守り続けた先には格闘家としてのゴールを見据えている。「王者として始まり、王者として終わる1年にしたい。それが出来たら俺の格闘技人生のゴールかな」と口にした。

 「身体的にはしんどい。復帰したからやってやると思ってるけど、身体を誤魔化しながら続けてしまうときっとダラダラしてしまう。だからある程度、自分の中でゴールを決めてそこまで突っ走って、そのゴールにたどり着いた時にもうちょっとできると思うのか。もしくはこれ以上戦ったらどこかで大怪我すると思うと判断するのか。そういう意味でも2023年の1年間は大事にしたい」とつづけた。

 さらに強いまま格闘家としてのゴールを迎えたいという。「俺自身、今は杖もなく歩けて、試合も出来ているからこの5年間で一番調子が良い。一番良い時に辞めたいし、そうしないと格闘技が舐められる。格闘技が好きだからこそずっと戦っていたいけど、そういう事も表現して衰える前に強いまま引退したい。それが出来るのは2023年の1年間なのか、2024年は自分の20周年もあるからそこまで頑張るのか。自分の中ではある程度のゴールは決まっている。だから後悔はしたくないし、2023年に勝負の1年にしたい」と話した。

 そこにはがんの闘病を抱えながら戦い続ける精神面の辛さがあった。「俺は普通の選手とは違う爆弾を持っている。それがいつまた爆発するかわからないまま戦うのは精神的にキツイ。身体はアドレナリンでどうにかなるけど、俺には変なスイッチがあってそのスイッチが入ると無敵みたいになるんだけど、そこに持っていくまでのモチベーションなどが結構大変だったりする。でもそこはファンには関係ない。来てくれたファンに心配させないで、思いっきり楽しんでもらうのが俺たちの仕事だからね。自分自身の準備やモチベーションを保てるのがあと1~2年かなと思う」。

 勝負の1年だからこそ復帰戦前から名前を挙げていた新日本プロレスの高橋ヒロム、みちのくプロレス時代のライバルであるプロレスリング・ノアの拳王との試合を2023年に実現させたいと改めて熱望した。「名前出したけど、俺が月1しか試合できなかったのはファンも含めて申し訳なかった。でも実現させないとね。向こうもやりたいと思う。でも俺が月1とかの参戦だと向こうが気を遣う。相手側の団体はそんな選手と中心選手を戦わせることは出来ないと思う。メジャー団体のトップの2人だから、そこで俺に何かあったら言われちゃうけど手加減はしてほしくないし、俺も手加減をするつもりもない」と語り、実現の可能性を少しでも上げるために2023年は基本的に連戦することを決断した。

 「連戦出来ない月もあるかもだけど、1試合よりも2試合やった方が試合勘も戻ると思う。みちのくに1試合出て、1試合は他団体に出て、少しでも対戦できる可能性があるようにしたい。俺みたいな奴が居ても良いと思うし、そこには後悔したくない気持ちもあるからね。ファンも“実現するかも!?”と思ってもらってる時点でプロレスは面白いし、実現させますよ」と誓った。

 最後に「俺の帰りを待っていてくれた人たちには感謝しかない。まだコロナ禍だけどサイン会とかも再開してきて、ファンの人から言葉をもらったりするけど、まだ行けてない地域や出れてない地域もある。復帰してベルトも獲ったけど大人しくなってしまったのは、申し訳無い部分はある。だから2023年はもっと発言して暴れて欠場する前の俺よりも俺らしい姿を見せるので応援してほしい。俺の中で残り数年なのは、確実だから終わりの最後まで格闘技で一緒に夢を見て、その空間を楽しんでもらって“プロレス最高“と思ってもらえる団体にしたい。そういう競技にしたいから夢を見せます。だから俺について来い!」とファンへメッセージを残した。

 ◆フジタ“Jr”ハヤト(ふじた“じゅにあ”はやと)1986年(昭61)9月20日生まれ、東京都出身の36歳。2004年12月、中嶋勝彦戦でプロレスラーデビュー。08年12月東北ジュニアヘビー級王座を初戴冠。その後、新日本プロレス、プロレスリングZERO1などにも参戦。17年4月に左膝外側側副靭(じん)帯完全断裂、左膝内側側副靭帯部分断裂で長期欠場。18年11月に脊髄腫瘍髄内腫瘍上衣腫によるがんであることを公表。19年12月に約3年ぶりとなる1試合限定の復帰戦を戦った。今年7月1日のみちのくプロレス後楽園大会で約5年ぶりとなる本格復帰戦で東北ジュニア王者のMUSASHIにいきなり挑戦してベルト奪取。約9年ぶりの王座戴冠となった。

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「中谷潤人」特集記事

格闘技の2022年12月30日のニュース