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東京五輪銅メダルの並木月海が全日本選手権初戦にRSC勝ち アジア選手権帰国から中10日で出場

[ 2022年11月25日 12:51 ]

ボクシング全日本選手権第3日 ( 2022年11月25日    東京・墨田区総合体育館 )

<全日本ボクシング選手権 女子ライトフライ級>3回、工藤(右)を攻める並木(撮影・藤山 由理)
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 東京五輪女子フライ級銅メダリストの並木月海(自衛隊)が今大会初戦となる同50キロ級2回戦に登場し、工藤紅葉(日体大)に3回2分56秒RSC勝ちした。サウスポー対決でサークリングしながら右ジャブ、フックを振ってくる工藤に対し、距離とタイミングを計りながら飛び込んで右や左を当て、1回は5―0とリード。2回には「自分のは強めなのでポイントになる」という右ボディーの連打から返しのフックでスタンディングダウンを奪い、終盤にも連打でスタンディングダウンを追加。3回にも右フック、左ストレートで攻め立て、終盤に左で3度目のダウンを奪うと、カウントしていたレフェリーが試合を止めた。

 体重51キロ以下だった東京五輪のフライ級から、24年パリ五輪実施階級の50キロ級に変更して3大会目。今月上旬まで開かれたアジア選手権(ヨルダン)では同級で銀メダルを獲得した。パリ五輪の大陸予選を兼ねる来年9月の杭州アジア大会日本代表は、アジア選手権代表と今大会の優勝者が同2月に出場決定戦(ボックスオフ)を行って決めるが、帰国から中10日にもかかわらずあえて全日本選手権出場を決断。「10日間試合が空いているというイメージでやった。東京五輪を経験して、長いスパンも今後自分のボクシング人生ではあるのかなと思い、全日本にも出ることにした」と説明した。

 帰国2日後から通常練習を再開。「約1カ月この体重でいるので、アジア選手権よりもコンディションはいいと思う。疲労感もありつつ、自分の100%を出せる調整はしてきた」という。新たな階級で海外選手と対戦し、パリ五輪へ向けて「51キロの時よりもフィジカル負けしなくなった。1キロの差が自分にとって凄くプラスに働いている」と実感。「初戦にしてはいい感じに動けた。日本の50(キロ級)は並木だというのを1試合1試合しっかり証明して、今大会を終わりたい」と抱負を口にした。

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2022年11月25日のニュース