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最速KO賞50万円はプロ2戦目の鈴木が獲得 当日ぎっくり腰も相手の肋骨折る103秒KO勝ち

[ 2022年11月15日 22:39 ]

プロボクシング・ライト級6回戦 ( 2022年11月15日    後楽園ホール )

最速KO勝利賞の賞金50万円を獲得した鈴木稔弘
Photo By スポニチ

 元日本スーパーライト級王者・鈴木雅弘(27=角海老宝石)の弟・稔弘(25)が1回1分43秒KO勝ちし、25秒TKO勝利だった8月のプロデビュー戦に続いて2戦連続KO勝ち。「KO祭」と銘打たれた7試合の興行で最も速いKO勝利を記録し、賞金50万円を獲得した。

 試合当日の午後、ぎっくり腰を発症するアクシデント。違和感があったところへ荷物を持とうとして痛みが起きたそうで、20分ほど転がり回ってから藤原俊志トレーナーに電話で助けを求めた。痛みどめを飲んで出場し、アタノン・クンラウォン(26=タイ)の肋骨を折る左ボディーで倒し、テンカウントを聞かせた。

 デビュー戦に続いて日本人の対戦相手が見つからず、「最速KO賞」はモチベーションを上げるために鈴木自身がジムに提案したもの。賞金獲得には「1分以内」を想定していたそうで、第2試合だった自分の試合が終わると「ドキドキしていた」という。最も“警戒”していたセミファイナルの日本ウエルター級3位・佐々木尽(21=八王子中屋)が1回KOを逃すと、藤原トレーナーとガッツポーズで大喜び。「プレッシャーはあったけど、いい形で終われてよかった」と笑顔を見せた。

 賞金の用途は、藤原トレーナーやジム先輩のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)も乗っているデンマーク製の高級自転車購入に加えて親孝行も考えているという。2戦目まではインパクトのある勝ち方を目指したが、A級に上がる来年からは本来のスタイルで戦う方針。「来年は日本の強い人とやって実力を示したい。(日本)ランク1桁を目指して、良い内容で勝っていきたい」と抱負を述べた。

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2022年11月15日のニュース