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日本スーパーウエルター級戦は38歳対決 王者・川崎&初挑戦の出田「ポイントは気持ち」

[ 2022年11月7日 14:45 ]

計量をパスした川崎真琴(左)と出田裕一
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦(8日、後楽園ホール)の前日計量が7日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者・川崎真琴(38=RK蒲田)はリミットの69・8キロ、同級6位の挑戦者・出田裕一(38=三迫)は400グラム軽い69・4キロで一発パスした。今年4月に獲得した王座の2度目の防衛戦となる川崎は23戦13勝(2KO)8敗2分け、タイトル初挑戦の出田は32戦15勝(8KO)16敗1分け。

 ともに38歳というベテラン同士の対決へ、両者は「気持ち」がポイントと強調した。川崎は7月の初防衛戦で丸木凌介(天熊丸木)に引き分け初防衛。前回はコンディションも万全ではなく守りのボクシングとなったが、今回は「自分のベストコンディションに持っていく練習ができた」という。出田とは19年4月に8回戦で戦い、2―1で判定勝ち。印象を「しつこい選手で機械のように淡々と前に出てくる」と話して笑いを誘い、「技術的には全部上回っていると思う。タイトル挑戦のときのような気持ちでできれば問題ないと思う」と話した。勝てば来年は指名試合を予定しているという。

 プロ33戦目でのベルト獲りに挑む出田は「ワクワクする気持ちの方が強い。結果を出して(三迫)会長やジムに恩返ししたい」と静かに抱負を述べた。05年にヨネクラジムからデビューして12連勝も、その後は1勝10敗1分けで14年に一度は引退。18年に三迫ジムで現役復帰後も勝てずに通算11連敗を喫したが、「結果的に負けているけど成長を感じられたので続けてこられた」という。20年12月に9年10カ月ぶりの勝利を挙げ、今回は階級を1つ上げての挑戦。川崎に雪辱するポイントを「いかに相手を下げられるか」と指摘し、上回っている部分を問われると「気持ち。長くやってきてようやく日本タイトルまでこぎつけた。全力を出すという気持ちは負けていないと思う」と意気込んだ。

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2022年11月7日のニュース