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赤穂亮が12・3カシメロ戦へ公開練習 王座陥落の弟分・京口から謝罪と激励「燃えなきゃ男じゃない」

[ 2022年11月7日 20:31 ]

気迫あふれるミット打ちを見せる赤穂亮
Photo By スポニチ

 プロボクシング・スーパーバンタム級10回戦(12月3日 韓国・仁川 パラダイスシティーホテル)に臨む、元東洋太平洋スーパーフライ級&元日本バンタム級王者で現WBO世界スーパーバンタム級9位の赤穂亮(36=横浜光)が7日、横浜市内の所属ジムで、元世界3階級制覇の前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)とのノンタイトル戦へ向けて公開練習を行った。

 既に地元の栃木県芳賀町で走り込みキャンプを4日間実施し「勝つ可能性が10%上がった。5割が6割になったぐらいだが、はっきり言って自信があります」と充実の表情を浮かべた。公開練習ではスーパーフライ級4回戦選手の西尾香佑(21=横浜光)と2ラウンド手合わせし、避けてカウンターを狙っていた展開から終盤は一転、激しく打ち合った。

 カシメロを「オスとしての動物的強さを持っている」と表現。ユーチューブの企画で対談しており、「中指を立てたり井上尚弥を挑発しているが、マネジメント会社にやれと言われているようで、絶対にいいヤツと思う」と印象を述べた。フィリピンでは赤穂がアッパーの使い手との噂が流れており、カシメロから「昇龍拳を教えてくれ」と言われたそうで「アッパーはおまえの方が打ってるだろ」と返したという。

 ともに強打の持ち主だが、赤穂はこれまでダウンしたのは2回だけで「カシメロも1、2回。先にビッグパンチが当たった方が勝つが、カシメロはディフェンスがうまい。当てられずに削る展開になるのでは」と後半勝負を予想。それでも「スタミナは圧倒的優位と思う。10ラウンド目いっぱい使って、彼の2倍は動きたい」と消耗戦に持ち込むイメージを口にし、「判定2―1でも1ポイント差でも勝ちたい。世界戦の2敗しかしていないと言われるが、自分は勝つべきところで勝てていない、勝負弱いと思っている。勝って、強い自分を自分で勝ち取りたい」と集大成と位置づける大一番へ決意を示した。

 弟分としてかわいがっている京口紘人(28=ワタナベ)が1日のライトフライ級王座統一戦で寺地拳四朗(30=BMB)に7回TKO負けし、世界王座から陥落。赤穂が試合終了1時間後、ダメージを心配して電話すると第一声で「兄貴、すいません。勝って繋げられなくて」と謝ってきたという。逆に「カシメロをしばき倒してください」と激励してきた京口の「人間性に心を打たれた」と明かし、「ここで燃えなきゃ男じゃないだろと思った。京口、(前WBCライトフライ級王者)矢吹正道、ウチの(東洋太平洋バンタム級王者)千葉開、後輩たちの頑張りにはいつも刺激をもらっている」と気合を入れ直した。

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2022年11月7日のニュース