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1年半ぶり再起戦の元世界王者・岩佐亮佑、5キロ増の契約体重をパスできなかった相手に苦言「完封する」

[ 2022年10月24日 16:45 ]

1年半ぶりの再起戦に臨む岩佐亮佑
Photo By スポニチ

 プロボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑(32=セレス)が約1年半ぶりとなる再起戦(25日、後楽園ホール)の前日計量に臨み、契約体重62・0キロを200グラム下回る61・8キロでパスした。試合は当初フェザー級(リミット57・1キロ)10回戦で予定されていたが、対戦相手の元WBO世界フェザー級1位ゼネシス・カシミ・セルバニア(31=フィリピン、カシミ)が体重をつくれないと申し出てきたため契約体重がまずは59キロ、さらに62キロとアップ。それでもセルバニアはこの日の体重が600グラムオーバーの62・6キロで、しかも再計量を拒否。当日計量で64キロ以下の制限体重を設けることで試合を実施する方向となった。

 リミットが62キロまで引き上げられて減量幅が極端に減ったこともあり、岩佐も若干のオーバーから計り直して計量をパス。当初の契約から約5キロも緩めた体重条件すらクリアできなかったセルバニアに対し「さすがに、何だよという気持ちはありました。遊びじゃないんだぞと。闘争心が落ちたのは確かにあった」と苦言を呈し、「でも、お客さんには関係ないことだし、集中して切り替える」と前向きに話した。フェザー級用に想定していた戦い方はできなくなったとしながらも、「セルバニアというのは世界に存在する。それに勝つことが全て。完封して勝って、その中で倒せたらという感じ」と抱負を述べた。

 岩佐はIBF世界スーパーバンタム級暫定王者だった昨年4月、敵地タシケントでWBAスーパー&IBF統一世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との統一戦に5回TKO負け。ただ、ストップが早すぎたとして「あの負け方では自分のボクシング人生をやめられない。納得するために、納得してボクシング界を去るために再起した。ムリ、もう実力的に勝てないと感じたらやめられる」と明かした。

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2022年10月24日のニュース