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拳四朗VS京口 10年ぶり日本人王座統一戦!拳四朗は笑顔「いよいよ」、京口「こだわりない」

[ 2022年9月15日 05:00 ]

WBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦   WBC王者 寺地拳四朗 《12回戦》 WBAスーパー王者 京口紘人 ( 2022年11月1日    さいたまスーパーアリーナ )

<「Prime Video Presents Live Boxing」第3弾会見>ポーズを決める寺地(左)と京口(撮影・会津 智海)
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 プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)とWBA同級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)が11月1日、さいたまスーパーアリーナで王座統一戦を行うことが14日、発表された。日本人同士の他団体王座統一戦は12年6月のWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔―WBA同級王者・八重樫東以来10年ぶり2度目。ダブル世界戦として開催され、WBO世界ライトフライ級2位の岩田翔吉(26=帝拳)が同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)相手に世界初挑戦する。

 待望の統一戦実現も表情は対照的だった。寺地は「いよいよやなという感じ。とりあえず(ベルトを)2つ、いずれ4つ集めたいので今回は大事な試合になる」とニコニコ。WBO王座とのダブル世界戦開催に「勝った者同士が3つの団体を懸ける話も進みやすい」と早くも3団体統一をにらんだ。一方の京口は「拳四朗選手にこだわりはない。WBCのベルトを持った選手との統一戦。対戦を受けた一番の理由はファイトマネー。今まで一番の金額」とクールで、「4団体統一は最優先の目標ではない。上の階級も視野に入れている」とも話した。

 アマ時代はボートレース転向も考えて「本気ではなかった」という関大の寺地が大商大の京口に3勝1敗。プロでも寺地が先に世界王者となり、追う立場の京口が統一戦を望んでいた。寺地が8連続防衛中は「(対戦オファーが)かわされている感じがした」と京口。だが、矢吹正道(緑)に敗れて連続防衛が途切れ、王座に復帰した寺地が「統一戦をしたい」と路線変更。京口は「負けて手のひらを返した感じ」と皮肉った。

 プロでは17年に大阪で、18年には後楽園で公開スパーリングを行った。「(対戦時の)参考になると思う」と前向きで「全てで(相手より)勝っている」と自信の寺地に対し、「スパーは参考にならない。アマはルールが違う」と否定した京口は「海外で2度防衛したキャリアは確実に上回っている」とキッパリ。日本の誇る王者2人が、会見中に視線を合わせることはなかった。

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2022年9月15日のニュース