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元K―1王者・武居 ボクシング転向5戦目で東洋太平洋王者 5戦連続KO勝ちで決めた

[ 2022年8月27日 05:00 ]

東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦   〇同級14位・武居由樹 TKO5回2分7秒 王者ぺテ・アポリナル● ( 2022年8月26日    後楽園ホール )

<東洋太平洋スーパーバンタム級>2回、アポリナル(左)を攻める武居(撮影・藤山 由理)
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 元K―1王者の武居由樹(26=大橋)がボクシング転向5戦目で初タイトルを獲得した。東洋太平洋スーパーバンタム級王者ペテ・アポリナル(27=フィリピン)を3度ダウンさせて5回2分7秒TKO勝ちし、デビューから5戦連続KO勝ちでベルトを奪取。K―1からボクシングに転向した日本人王者では、ヘビー級の藤本京太郎に次ぐ東洋太平洋王座獲得となった。

 まさかの身内からのプレッシャーだった。大橋ジムの大橋秀行会長は試合前日、3団体統一バンタム級王者・井上尚弥にかつてスパーリングパートナーを務めていたアポリナルの実力を聞いた。返ってきた言葉は「パンチ力が凄い」。大橋会長は青ざめたが、当の武居は抜群の反応でパンチをほぼもらわず、攻めては2回と4回に左右のフックで計3度倒してみせた。5回に左フックを叩きつけると、相手がよろけてレフェリーストップ。「相手のパンチ力?そんなでも…」と首をかしげた。

 プロ5戦目での東洋太平洋王座戴冠は田中恒成、清水聡の4戦に次ぐ記録で、井上や師匠の八重樫東トレーナーとは同じ。八重樫トレーナーも王座獲得時は5回KOで、武居は「同じですね」と喜んだ。「K―1のベルトを返上してから、もう一回ボクシングで王者になれるか不安だった」とも明かしたが、キックボクシングで25戦を経験しており「プロのリングはもう30戦目」とプライドを強調。5ラウンドも初体験し、転向にあたり指摘されたスタミナやディフェンスの不安も吹き飛ばした。

 武尊とK―1をけん引した破壊力を見せつけ、同じくボクシングに転向するキック界の“神童”那須川天心に先駆けてベルトを巻いた。スーパーバンタム級は井上が来年の転向を予定し、弟・拓真も日本とWBOアジア・パシフィック王座を保持する、大橋ジムだけでも激戦の階級。「いつか世界王者になりたい」と話す武居は大橋会長に「バンタム級でも大丈夫?」と問われ、「できる気がします!」と答えた。

 ◇武居 由樹(たけい・よしき)1996年(平8)7月12日生まれ、東京都足立区出身の26歳。10歳でキックボクシングを始め、14年11月にKrushでプロデビュー。16年6月に初代Krushバンタム級王座、17年4月にK―1ワールドGPスーパーバンタム級王座を獲得。キック通算25戦23勝(16KO)2敗。21年1月にボクシングのプロテストに合格し、3月のデビュー戦で1回TKO勝ち。1メートル70の左ボクサーファイター。

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