日本女子フェザー級王者・三好喜美佳が藤原茜とドロー防衛 標的は過去2敗の藤原芽子
ボクシング・日本女子フェザー級タイトルマッチ6回戦 ( 2022年6月16日 後楽園ホール )
2度の世界挑戦経験を持つ王者・三好喜美佳(38=川崎新田)が同級1位の藤原茜(34=ワタナベ)と引き分け、今年2月に若狭与志枝(花形)から奪い返した王座の初防衛に成功した。元東洋太平洋女子3階級制覇王者の三好は16勝6KO13敗2分け、約2年8カ月ぶりの試合で初タイトル挑戦だった藤原は5勝2KO1敗1分け。
ジャブでプレスをかけながら前進し、ガードの上からでもパンチを出す三好に対し、藤原は下がりながら距離を取り、カウンターの左フック、右ショートをヒットさせる展開が続いた。全体的に手数の少なかった藤原が終盤は接近戦でも打ち合い、ワンツーとボディーの三好、カウンターの藤原となったが、判定は三者三様のドロー。3回にジャッジ3人とも藤原につけた以外、採点はバラバラで、1人が59―55で三好、1人が58―56で藤原、もう1人が57―57だった。
三好は「凄くやりづらかった。相手が打ってこないのは誤算だった。ガードの上からでも打って自分のリズムをつくろうと思った。しっかり強いパンチを打っていけばガードも下がると思っていた」と振り返り、最終6回については「相手のスタミナが切れていたので、前に行けば押し込めると思った。採点は分からなかったが、自分の見栄えが悪いのは分かっていたので、ポイントを取りつつ倒しにいくつもりでした」と話した。川崎新田ジムの新田渉世会長によると、今回からトレーナーを変更して打ち抜くパンチを練習してきたが、試合ではあまり出せなかったという。今後について三好は「2回負けている東洋太平洋王者の藤原(芽子=真正)さんとリベンジマッチをやりたい。そこで勝って世界へつなげていきたい」と話した。
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