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渡辺卓也、プロ50戦目「勝って締めたい」 力石政法、あしたのジョーゆかりの地で「何かの運命」

[ 2022年5月14日 14:32 ]

ポーズを取る力石(左)と渡辺
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦12回戦(15日、東京・墨田区総合体育館)の前日計量が14日、都内で行われ、同級3位の渡辺卓也(33=DANGAN AOKI)はリミットの58・9キロ、同級6位の力石政法(27=緑)は100グラム軽い58・8キロで、ともに一発パスした。元WBOアジア・パシフィック同級王者で日本同級4位の渡辺は38勝(22KO)10敗1分け、タイトル初挑戦となる日本同級5位の力石は10勝(6KO)1敗。

 渡辺は今回が節目のプロ50戦目。試合が行われる「DANGAN」の興行も今回が250回目の開催とあり、ちょうどタイトルマッチと重なった偶然に「縁起が良いし、気持ちが高ぶる。節目なので勝って締めたいと思う」と喜んだ。力石とはこの日が初対面で、「良い仕上がりと感じた。もっと大きいイメージだったが、同じぐらいかな」とコメント。サウスポーとの対戦は2戦連続で左相手の練習は十分に積んできており「ともに挑戦者だが、より挑戦者らしく戦いたい。12ラウンド戦う準備をしてきたが、1ラウンドずつ出し切るつもりで戦う」と意気込んだ。

 力石は前WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(29=緑)の弟。ボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈とライバル・力石徹からリングネームをつけたが、作者のちばてつや氏が今回の試合会場の墨田区出身とあり、ゆかりの地でのタイトル挑戦となる。「考えたこともなかった」と苦笑した力石も「何かの運命かもしれないすね」と前向きにとらえた。70キロからのスタートで不安があったという減量も、早めの開始が功を奏して無事にクリア。「国内トップ選手を圧倒できたら、世界で戦う実力があると思ってもらえる。決定戦なのでそこまでこだわりはないし、渡辺選手を圧倒して勝つことがタイトルよりも価値があると思う」とKOでの戴冠をイメージした。

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2022年5月14日のニュース