尚弥が6・7ドネア戦へスパー開始 フィリピンから2人招へい「刺激がある」
ボクシングのWBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が2日、WBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との王座統一戦(6月7日、さいたまスーパーアリーナ)へ向けたスパーリングを開始したと、所属ジムが発表した。
今回はスパーリングパートナーとしてフィリピンから東洋太平洋スーパーバンタム級王者のピーター・アポリナル(22)、WBO世界スーパーフライ級10位のKJ・カタラジャ(26)の2人を招へい。スパー初日はアポリナルと5ラウンドを消化したが、今後は4月からパートナーを務めているゼネシス・カシミ・セルバニア(30=フィリピン)を含めた3人を相手にドネア戦へ向けて仕上げるという。
井上のコメントは以下のとおり。
――先週の走り込み合宿の疲労は。
「もう取れましたね」
――八重樫トレーナーのパーソナルトレを開始して半年が経過したが。
「今までやってきたものもあるし、自分も八重樫さんも半年で効果が出るようなところを見ていないので。半年前に始めた時は、この時期のドネア戦というのも考えていたけれど、見据えているのは今後の階級アップのところです。そういうところを見据えた(八重樫トレの)スタートだったので」
――今日からスパーリング開始になります。
「海外パートナーが久しぶりなので楽しみです」
――この2年は国内勢中心だった。
「やっぱり同じ選手同士よりも海外からパートナーを呼ぶと刺激がある。コロナウイルスの規制が緩和され、こういう海外パートナーを呼べるようになり、本来の形に戻ってきたので楽しみです」
――スパーリングのテーマは。
「いつも通り、ミスのないように仕上げること。特に今回はドネアが相手なので、左フックだったり、得意とするパンチをもらわらないようにイメージしながら進めてきている。ドネアの強みを意識した対策ですね。いつもとは違う感じで入ってきている」
――モチベーションが自然に上がる。
「そうですね。自らモチベーションを上げているわけではない。自然に気持ちが上がっていますね」
――今回の海外パートナー2人は過去に練習パートナーとして1回は来日している。
「(アポリナルとの)スパーリング内容は全然、覚えていないです。あの頃は結構、いつも(海外から)3人ぐらいで来てもらっていて。また試合が決まって3~4カ月後にパートナーを呼んでもらっていたので。あんまり覚えていないですね。その分新鮮かなと。KJ(カタラジャ)は実力ある選手ですね」
――もうドネア戦のイメージはあるか。
「作っていますね。1回やっているのでイメージは何となくてきています」
――SRS席は完売した。
「チケットは詳しく把握していないですが、満員でやりたいというのはもちろんです」