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元日本スーパーフライ級王者の石田匠、8回TKO勝利で再起「“世界を獲れる”と自分を信じて戻ってきた」

[ 2022年4月24日 18:03 ]

バンタム級8回戦 ( 2022年4月24日    エディオンアリーナ大阪第2競技場 )

再起戦で8回TKO勝利した石田匠(左)
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 元日本スーパーフライ級王者で、IBF世界同級8位の石田匠(30=井岡)が再起戦となるノンタイトル戦に臨み、東洋太平洋バンタム級11位カルロ・デメシーリョ(フィリピン)を8回1分20秒、TKOで下した。立ち上がりから速く鋭い左ジャブで主導権を握った。

 ただ、しっかりガードを固めて距離を詰め、左右ボディーやフックを振り回してくる相手にやや手こずる。そのまま判定に持ち込まれる気配が漂った最終8回にロープ際へ追い込み、左ボディーを連打してダウンを奪った。再開後も左ボディーなどでラッシュをかけてレフェリーストップを呼び込んだ。

 「相手のガードが堅くて、ボディーもどこを打てばいいのか、という感じだった。最後は倒せて良かった。田中戦に負けたけど“世界を獲れる”と自分を信じてリングに戻ってきた。あれで引退できない。勝ってナンボなんで。久々の勝利はうれしい」

 21年12月に名古屋で52・5キロ契約10回戦に臨み、元世界3階級制覇王者の田中恒成(畑中)にジャッジ3人とも2点差以内の判定1―2で敗れた。世界再挑戦へ生き残りをかけた勝負を僅差で落としたものの、闘志は衰えない。「田中選手はスーパーフライ級にいるし、いずれどこかで対戦する機会があるかもしれない。今すぐではないけど。その時は、ぶっ殺します」とプロボクサーらしく闘志を示した。

 今回の再起戦はバンタム級で臨んだが、スーパーフライ級と両にらみで世界再挑戦の機会を探る方針。

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