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WBO世界ライトフライ級1位の加納陸「世界を目指して進む」フライ転級初戦で2回TKO勝利 

[ 2022年4月24日 17:35 ]

プロボクシング フライ級8回戦 ( 2022年4月24日    エディオンアリーナ大阪第2競技場 )

フライ級初戦で2回TKO勝ちした加納陸(右)
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 プロボクシングWBO世界ライトフライ級1位の加納陸(24=大成)がフライ級初戦のノンタイトル戦に臨み、タイ国ライトフライ級7位サンチャイ・ヨッブン(24)を2回TKOで下した。勝利後のリングで「まだくぐり抜けないといけない関門はあるが、一つ一つクリアして世界を目指して進んでいく」と宣言した。

 「(KO勝利で)最低限のことはできた。前日計量からの回復具合がライトフライ級の時とは全然、違うと実感した。(試合前に)アップの動きも違う」

 試合は序盤から、さまざまなコンビネーションを繰り出して相手を圧倒。2回に左ボディーを効かせての右フック、左ボディーから左ストレートで計2度のダウンを奪った。再開後に連打したところでレフェリーが試合を止めた。

 ライトフライ級ではWBOの1位につけ、世界再挑戦が近い状況だった。それでも転級を決断。「自分でも凄く考えた。ベストの動きができる階級で戦いたい。(デビュー当時と比べ)身長も少し伸びたし、体つきがしっかりして変わってきたので」。前回の試合は21年7月。保持していたWBOアジアパシフィック・ライトフライ級王座の初防衛戦で栄拓海(折尾)に2度ダウンを喫するも、9回に逆転TKO勝ち。「前回と違ってダメージはないでの、年内に1~2試合できれば。どの階級もトップの選手は強い。でも力を発揮できれば、そこに食い込んでいけると思う」と意気込んだ。

 この日の興行では尾崎優日(19=大成)が6回戦に出場可能となるB級プロテストに臨み、合格した。「合格して当たり前だけど、ホッとしています。名前を覚えてもらえるように頑張ります」と決意表明した。大阪府豊中市出身。小1から競技を始め、興国高(大阪)で19年に高校総体ピン級2位、法大で21年の全日本選手権ライトフライ級5位に入った。1メートル68の左ボクサーファイター。「世界チャンピオンになります」と目標を掲げた。

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